近況 20090905

Report_090905 目黒シネマで映画『グラン・トリノ Gran Torino』と『チェンジリング Changeling』を観てきた。
クリント・イーストウッドの監督作品の二本立てだ。

続きを読む "近況 20090905"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネマ秘宝館44に行ってきた 3/3

続き

ここまで紹介してきた自主映画作品のいくつかは、タイトルでググると動画アップロードサイトで視聴可能だ。
便利な世の中になったものだ。

続きを読む "シネマ秘宝館44に行ってきた 3/3"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネマ秘宝館44に行ってきた 2/3

続き

毎回、シネマ秘宝館のお知らせをDMでいただくのだが、ここ何回は日程が折り合わなくて、ていうかコミケとかワンフェスと同じ日程でやられると、行きたくてもそっちを優先してしまうもので。
今回はひょっとしたら2年ぶりのご無沙汰だったんじゃないか。申し訳ありません。

続きを読む "シネマ秘宝館44に行ってきた 2/3"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネマ秘宝館44に行ってきた 1/3

Secret_cinema_44 8月29日、「シネマ秘宝館44 なつやすみSFまつり」に行ってきた。

会場はいつもの新宿ロフトプラスワン、開場は12時、開演は13時。
ちょっと早めの12:30頃にロフトに下りて行ったら、すでに客席の七割方が埋まっていた。
シネ秘のあとに用事があるからアルコール抜きでいるつもりだったのに、周りの人が美味しそうにビールを飲んでるのを見て、ついビールを頼んでしまった。

続きを読む "シネマ秘宝館44に行ってきた 1/3"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

近況 20090822

090822 目黒シネマで映画『ワルキューレ』と『フロスト×ニクソン』を観てきた。

続きを読む "近況 20090822"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ストレンヂア 無皇刃譚』を観てきた

Stranger 5月19日、バンダイビジュアル株式会社の第24期株主総会終了後、株主限定の作品上映会で、映画『ストレンヂア 無皇刃譚』(2007年、松竹)を観てきた。100分。
今年の15本目、5月の3本目。

株主総会終了後、国際会議場を出てエスカレータを下り、コミケで言うところの委託コーナーの部屋で用意された弁当を食べる。
なかなか豪華な幕の内だった。
再び国際会議場に戻って、上映開始。

続きを読む "映画『ストレンヂア 無皇刃譚』を観てきた"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画『カンバセーションズ』を観てきた

Conversation_s 5月12日、目黒シネマの二本立てで、映画『カンバセーションズ Conversation(s)』(2005年、米)を観てきた。84分。
今年の14本目、5月の2本目。

最近、アーロン・エッカートが主演の映画を続けて観ている。『ブラック・ダリア』(06年、米)と『サンキュー・スモーキング』(06年、米)で、いずれも目黒シネマで。
スタッフの誰かが彼のファンなのに違いない。

続きを読む "映画『カンバセーションズ』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『あなたになら言える秘密のこと』を観てきた

Secret_life 5月12日、目黒シネマの二本立てで、映画『あなたになら言える秘密のこと The Secret Life of Words』(2005年、西)を観てきた。114分。
今年の13本目、5月の1本目。

先に劇場で予告編を観ていて、感動系の映画だって分かってたから、簡単には泣かされまいと、心して臨んだ。

続きを読む "映画『あなたになら言える秘密のこと』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『Gガール 破壊的な彼女』を観てきた

G_girl 4月21日、目黒シネマの二本立てで、映画『Gガール 破壊的な彼女 My Super Ex-Girlfriend』(2007年、米)を観てきた。93分。
今年の12本目、4月の6本目。

全然興味なかったのに、目黒シネマで何度か劇場予告を見てるうちに観たくなった。
実は今回は、『007』より『Gガール』の方が目当てだった。

続きを読む "映画『Gガール 破壊的な彼女』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『007 カジノ・ロワイヤル』を観てきた

007_casino 4月21日、目黒シネマの二本立てで、映画『007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale』(206年、英・米)を観てきた。144分。
今年の11本目、4月の5本目。

六代目のジェイムズ・ボンド、ダニエル・クレイグ本人が、高所恐怖症とかいろいろボンドらしからぬ風評を持つ人物だと聞いて、映画を観に行きたいとは心の底で思っていた。

劇場で『007』を観るのは、『リビング・デイライツ』(1987年)、高校生のとき以来だ。

続きを読む "映画『007 カジノ・ロワイヤル』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ゆれる』を観てきた

Sway 4月8日、目黒シネマの二本立てで映画『ゆれる』(2006年、シネカノン)を観てきた。
今年の10本目、4月の4本目。

今回はオダギリジョー主演映画の二本立てなわけだが、俺はオダギリのファンだってことはなく、平成ライダー第1作『仮面ライダークウガ』(00年)の主演以降は、NHK『英語でしゃべらナイト!』に出演したのを見たくらい。

ただ、目黒シネマの劇場予告で、『パビリオン山椒魚』と『ゆれる』のCMを観てるうちに、面白そうに思えてきたから足を運んだ。

続きを読む "映画『ゆれる』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『パビリオン山椒魚』を観てきた

Salamandre 4月8日、目黒シネマの二本立てで、映画『パビリオン山椒魚』(2006年、東京テアトル/スタイルジャム)を観てきた。
今年の9本目、4月の3本目。

今回の二本立ては、オダギリジョーの主演映画の組み合わせ。
劇場に着くと階段に人が並んでいて、ロビーに人がいっぱいで、劇場の座席に座れない可能性もある、とスタッフから説明があった。
果たせるかな、俺より後ろの人は臨時の補助席に座ることになった。

座席には女性客が多く、オダギリの人気を肌で感じた次第。

続きを読む "映画『パビリオン山椒魚』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』を観てきたであります

Keroro_movie_2 4月7日、109シネマで、映画『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』(2007年、角川ヘラルド)を観てきた。106分。
コミックチャージの試読会で鑑賞券を貰ったから。
今年の8本目、4月の2本目。

入口で、入場者プレゼントのおきあがりケロロ小隊を貰えた。小隊の中から好きなのを選べるのだけれども、ケロロだけ種類がなくなってた。
座席はさすがに、親子連ればかりだった。

続きを読む "映画『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』を観てきたであります"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ブラッド・ダイヤモンド』の試写会に行ってきた

Blood_diamond 4月1日、映画『ブラッド・ダイヤモンド Blood Diamond』(2006年、米)の試写会に行ってきた。

場所は東京厚生年金会館。
開場時間の17:30にちょっと遅れて会場に向かってたら、先に着いてた友達から電話が。会場前は長蛇の列で、中に入れないかもしれないから走って来いと言う。
どうせつまらないエイプリル・フールネタだろうと適当に返事して歩いていたら、どうやら本当のことだったようだ。

二階席で観た。18:00開演。

続きを読む "映画『ブラッド・ダイヤモンド』の試写会に行ってきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『上海の伯爵夫人』を観てきた

White_countess 目黒シネマの二本立ての2本目、映画『上海の伯爵夫人 The White Countess』(2006年、英、米、独、中)を観てきた。136分。
今年の6本目、3月の5本目。

カズオ・イシグロ脚本作品をスクリーンで観る機会を、逃してはならない。

続きを読む "映画『上海の伯爵夫人』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『マッチポイント』を観てきた

Matchpoint 3月24日、目黒シネマの二本立てで、映画『マッチポイント Match Point』(2005年、米、英、ルクセンブルク)を観てきた。124分。
今年の5本目。

ウディ・アレン監督作品をスクリーンで観る機会を、逃してはならない。

続きを読む "映画『マッチポイント』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ゴーストライダー』を観てきた

Ghost_rider 3月21日、日比谷のみゆき座で、映画『ゴーストライダー Ghost Rider』(2007年、米)を観てきた。110分。
今年の4本目。

鑑賞券を二枚貰った。調べてみると、あまり出来はよろしくないらしい。そこで、つまらない映画でも文句を言いそうにない人を誘った。

みゆき座は、東京宝塚劇場に隣する映画館で、俺が観たのは昼の回だった。他の映画館では、『ゴーストライダー』の上映は早々に切り上げられるか、遅い時間帯に押しやられていた。

続きを読む "映画『ゴーストライダー』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『サンキュー・スモーキング』を観てきた

目黒シネマの二本立ての2本目。映画『サンキュー・スモーキング Thank You for Smoking』(2006年、米)を観てきた。93分。

昨年観た映画を数えたら、25本だった。ひと月に2本以上。
映画を観たというからには、もちろん、TVやレンタルではなく、スクリーンで観たということ。これにケーブルTVのチャンネルで観たのを合わせたら、どれだけになるんだろう。

続きを読む "映画『サンキュー・スモーキング』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ブラック・ダリア』を観てきた

Black_dahlia 3月4日、目黒シネマで、映画『ブラック・ダリア The Black Dahlia』(2006年、米)を観てきた。121分。

日本公開は昨年10月で、そのときに観たかったのが都合がつかずに断念。
と、目黒シネマで二本立てで上映してくれたので、喜んで飛びついた。

二本で1,500円。俺は割引チケットを持ってたので1,300円。

続きを読む "映画『ブラック・ダリア』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『エラゴン』を観てきた

2月1日は映画の日。

Eragon Movix亀有で映画『エラゴン 遺志を継ぐ者 Eragon』(2006年、米)を観てきた。

昨年の12月中旬に公開され、あまりいい評判を聞いていなくて、もう1ヶ月以上経ってるから、まだ上映していたのは幸いだった。
座席の1/5くらいは埋まっていて、意外と観客が多い。他の新作に行かないものか。

続きを読む "映画『エラゴン』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネマ秘宝館31 リメイクまつりに行ってきた 2/2

続き

シネマ秘宝館の入場料は600円。
当然ながら、それだけではイヴェントは赤字で、ロフトプラスワンで客が飲み食いした金額に応じて、主催者に料金がバックされる仕組みになっている。

ビールを飲んで、映画を観て、笑って、ビールを飲んで。
というのは贅沢な時間の過ごし方だ。

続きを読む "シネマ秘宝館31 リメイクまつりに行ってきた 2/2"

| | コメント (2) | トラックバック (1)

シネマ秘宝館31 リメイクまつりに行ってきた 1/2

12月23日、シネマ秘宝館31 リメイクまつりに行ってきた。

会場は新宿ロフトプラスワン。昼と夜の部があって、俺が行ったのは夜。
18:00の開場に、18:15頃に着くと、ステージ正面のいい席は大体埋まっていた。奥の座敷席に座って、開演を待つ。

続きを読む "シネマ秘宝館31 リメイクまつりに行ってきた 1/2"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『LOFT ロフト』を観てきた

ということで、『LOFT ロフト』(06年、ファントム・フィルム)を観てきた。115分。

目黒シネマは、2本立てで一般料金1,500円。新作映画1本の料金より安い。俺は、事前にサイトでアンケートに答えて、200円割引券を持って行った。
座席数は100席で、行く前に電話で確認したところ、満席になることはないから時間通りに来ても問題ない、ということだった。その通りだった。
上映作品からして必然だが、観客からは映画が好きだという雰囲気が漂ってきていた。
そして、手作りの映画案内のチラシがあって、スタッフが映画を好きなことが伝わる。フランチャイズ化された映画館にはない魅力だ。

続きを読む "映画『LOFT ロフト』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ローズ・イン・タイドランド』を観てきた

12月2日、目黒シネマで、テリー・ギリアム監督作品『ローズ・イン・タイドランド』と黒沢清監督作品『LOFT ロフト』を2本立てで1週間上映するというので、行ってきた。
どちらも今年の夏に劇場公開された作品で、したがって目黒シネマでの上映は周回遅れ。しかし、テリー・ギリアムと黒沢清、この併映は魅力的だ。

ちなみに、行けなかったが、この前に上映していたのは『ハチミツとクローバー』と『笑う大天使』の少女漫画の実写映画2本立てだった。これらの組み合わせには、劇場の意思、メッセージを感じる。
2作品が交互に上映されて、間に10分の休憩時間があり、どのタイミングで入っても構わない。

『ローズ・イン・タイドランド Tideland』(2006年、英・カナダ)。117分。

続きを読む "映画『ローズ・イン・タイドランド』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

試写会で映画『パフューム ある人殺しの物語』を観た

ギャガ・コミュニケーションズの株主総会終了後、休憩を挟んで、13:30から株主試写会。

驚いたのが、500人強入るホール席の九割近くが埋まったこと。株主総会に出席した株主一人につき、試写会の入場券は二枚渡されたから、観客数が単純計算で二倍になるなら理解できる。
それが四倍以上に増えたってことは、株主以外の招待客がいたのか、株主総会に出席しないで入場券だけ受け取った人が多くいたのか。

映画『パフューム ある人殺しの物語 Perfume : The Story of a Murderer』(独・仏・西)は、2007年3月日本公開予定。147分。

続きを読む "試写会で映画『パフューム ある人殺しの物語』を観た"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ギャガ・コミュニケーションズがUSENの完全子会社化

まー、今更、ニュースでも何でもないんだが。

映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズの株価は、2005年9月には500円台にあったが、以降下落を続け、ひたすら続け、06年7月にはついに200円台を割り込んだ。

という状況を受けて、9月27日、臨時株主総会が招集された。

続きを読む "ギャガ・コミュニケーションズがUSENの完全子会社化"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

映画『犬神家の一族』試写会に行ってきた 上映篇

Inugami そういうわけで、映画『犬神家の一族』(2006年、角川ヘラルド)を観た。139分。
公開は12月16日。10月末には東京国際映画祭で上映されている。

『犬神家の一族』は、1976年に角川春事務所による角川映画の第1弾として製作している。
それが今回、角川映画30周年を記念して、市川崑監督、石坂浩二主演という同じコンビで再び『犬神家の一族』が製作された。
その報を最初に聞いたとき、驚き、そして期待が高まった。

俺は、76年版の公開当時はまだ幼くて、『犬神家』を楽しめるような年齢ではなかった。だって怖いんだもん。
それでも、佐清のマスクとか水中から生える2本の足とか、派手で騒々しいTVCMのことは記憶している。77年の『獄門島』なんて、「鵺の啼く夜は恐ろしい」というCMのナレーションが今でも耳に残っているくらい、印象深い。
中学生になって、横溝正史の原作小説を読むようになってから市川崑監督の金田一映画を観るようになり、その世界観に惚れた。

続きを読む "映画『犬神家の一族』試写会に行ってきた 上映篇"

| | コメント (2) | トラックバック (1)

映画『犬神家の一族』試写会に行ってきた 舞台挨拶篇

現在発売中の月刊コミック誌で最も勢いのある、チャンピオンRED。
秋田書店と他誌の要素が結合して、ユニークな反応を見せている。おそらく、外部編集の力が働いているんじゃないか。
今後はメディアミックス企画が幾つか控えているようだが、それらに呑み込まれてしまうとコッミクガオ!のように、焦点の定まらない雑誌になってしまう。
ご用心召されよ。

それはともかく、チャンピオンREDで映画『犬神家の一族』の試写会招待枠があったので、応募した。RED読者と『犬神家』ファンの層の重なる部分は少なく、当選倍率が低いんじゃないかと予想したから。

予想が当たったのかどうか、無事に試写会の招待状が二通届いたので、たぬきさんを誘った。

続きを読む "映画『犬神家の一族』試写会に行ってきた 舞台挨拶篇"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ハヤカワロボットSFセミナーに行ってきた

11月3日は文化の日。
文化って何だ? と自問した。
科学だ、文学だ、つまるところSFだ!

Hayakawa_robot_sf ということで、ハヤカワロボットSFセミナーに行ってきた。
11月3~5日の間、秋葉原UDXビルのAkiba_Squareの一角で、アキバロボット運動会2006が開催された。
同イヴェントは、「ロボットに触れ、楽しむ3日間」「誰もが参加できるロボット体験盛りだくさん!」というキャッチコピー通りの内容で、ロボット関連の展示・競技・教室などが開かれた。
そして初日の3日には、会場の一角で、SF作家の山本弘を講師に迎えてロボットSFセミナーが催された。
事前に参加希望をメールしたら、聴講券が送られてきた。

続きを読む "ハヤカワロボットSFセミナーに行ってきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!!』を観てきた

Top_top2_movie 10月28日、東京アニメセンターのアキバ3Dシアターで、映画『トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!! Gunbuster vs Diebuster』(2006年、邦)を観てきた。

最初に3人で映画を観て、上映後に更に3人と合流して居酒屋行って、更に2人と合流してオールナイトでカラオケ。
まだまだ元気な30代。

続きを読む "映画『トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!!』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ホテル・ルワンダ』を観てきた

Hotel_rwanda 10月8日、109シネマズ木場で、映画『ホテル・ルワンダ Hotel Rwanda』(2004年、英・伊・南ア)を観てきた。122分。

109シネマズの有料会員だったところ、新しいメンバーカードになったからまた金を払って入会しろと、ふざけたことを言ってきたので、もう行かないつもりでいた。もっと近所にいい映画館が出来たことだし。

そしたら、リニューアル記念に数本の映画をワンコイン=500円で上映、そのうちの1本が『ホテル・ルワンダ』だというのだから、行かないわけにいかないじゃないか。

続きを読む "映画『ホテル・ルワンダ』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』を観てきた

10月1日は映画の日。
Mebius_movie 大人三人連れ立って、シネ・リーブル池袋で、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(松竹、2006年)を観てきた。93分。

ウルトラマンの映画を劇場で観るのは初めて。
TV版も含めてウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品で、公式サイトのトレーラーでハヤタがミライに話し掛けるシーンを観て盛り上がったこともあって、お祭り気分で行ってきた。

画像は、シネ・リーブルのロビーの展示品。

続きを読む "映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『X-MEN ファイナル・ディシジョン』を観てきた

Xmen_last 9月25日、映画『X-MEN ファイナル・ディシジョン The Last Stand』(2006年、米)を観てきた。

観る前にまず萎えたのが、日本版の副題。なんでダサくしちゃうんだよ。
stand=抵抗、って訳が難しいから? decision=決断だって変わらないよ。
それなら潔く「最後の決断」と日本語にすればいいものを。日本語を格好悪いと考えるならとっとと国外に移住しろ。

standは本編の重要な場面で、主人公のウルヴァリンの台詞に出る単語だから、徒や疎かにしてはならない。

広報担当者はこの映画を、誰に見せたいのか。

続きを読む "映画『X-MEN ファイナル・ディシジョン』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

映画『スーパーマン リターンズ』を観てきた

Superman 9月1日は映画の日。
Movix亀有で、映画『スーパーマン リターンズ Superman Returns』(2006年、米)を観てきた。154分。

再映画化が何度となく企画されたものの、実現には至らなかった不滅のタイトル『スーパーマン』。
それがついに映画化されると聞き、監督がブライアン・シンガー Bryan Singer だと知って、納得し、期待していた。

同時期に『X-MEN ファイナル・ディシジョン』が公開されるが、シンガー監督は映画『X-MEN』を『2』まで監督している。
今回、シンガー監督は『X-MEN』の新作の仕事を蹴って『スーパーマン』に取り掛かったとプロモーションされている。しかし、『X-MEN 2』の撮影時から監督と現場の確執が噂になっていたから、『スーパーマン』がなくても『X-MEN』の仕事は請けてなかったんじゃないかな。

続きを読む "映画『スーパーマン リターンズ』を観てきた"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画『日本沈没』を観てきた

NHK-BSのアニメ『ななみちゃん』の、未知のパパって樋口真嗣に似てるよね。

ということで、8月28日、109シネマズ木場で、映画『日本沈没』(2006年、東宝)を観てきた。135分。

1973年に発刊された、小松左京のSF小説『日本沈没』が原作。
同年末に同タイトルで映画化(東宝)され、さらに翌年には全26回のTVドラマも放送された。

原作は20年程前に読んだ。TVドラマは断片しか観てない。オリジナル映画は何回か観てる。つい最近も観て、予習して臨んだ。

続きを読む "映画『日本沈没』を観てきた"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画『ゲド戦記』を観てきた

8月1日は映画の日。
MOVIX亀有で、映画『ゲド戦記』(2006年、東宝)を観てきた。

今年の3月頃だったか、『ゲド戦記』の劇場CMを観て、監督が宮崎吾朗であることを知った。
はて、宮崎駿の息子はアニメーターないし映像作家として経験あったっけ?
ぽっと出の坊ちゃんにいきなり劇場公開映画の監督をさせるなんて、ジブリもいよいよ落ち目か。後継者を育てるのが下手だな。
なんてことを思った。

『ゲド戦記』のアレンと竜のポスターを描いたのが宮崎吾朗監督本人と知って、雰囲気を感じさせるいい絵だったから、ひょっとしたらと、期待していた。

続きを読む "映画『ゲド戦記』を観てきた"

| | コメント (1) | トラックバック (2)

映画『ブレイブストーリー』を観てきた

8月1日は映画の日。
MOVIX亀有で、映画『ブレイブストーリー』(2006年、ワーナー)を観てきた。111分。

劇場のチケット販売カウンターの列に並んで待ってると、観る予定の回の残り座席数がどんどん減っていく。残り「2」になったところで、危うく席を確保できた。
正直、他の上映作品の方に客足が向くと思ってたから、意外だった。
人気あるんだ。

宮部みゆきの同名小説の映画化で、俺は原作は読んでいない。
特に観たいって思う動機はなかったんじゃないかな‥‥いつの間にか、観ることが決定していた。

続きを読む "映画『ブレイブストーリー』を観てきた"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

映画『時をかける少女』を観てきた

8月1日は映画の日。
Tokikake テアトル新宿で、映画『時をかける少女』(2006年、角川ヘラルド)を観てきた。100分。

実は、7月29日に同劇場で催された、『時かけ』のオールナイトイヴェントに行く予定だった。
同日朝にたぬきさんに頼んで入場整理券を取りに行ってもらったところ、配布時間に着いたときには収容人数以上の列ができていて、整理券をもらえなかったとのこと。

細田守監督本人も出席するイヴェントに行けなかったのは惜しかったが、それだけ人気があると分かって、安心しもした。

続きを読む "映画『時をかける少女』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

SFや ああSFや SFや その10

7月9日11:15-12-45。第45回日本SF大会ずんこん、特別企画。
映画公開直前『日本沈没』対談 小松左京 vs 樋口真嗣。

大会の直前になって企画成立した、映画公開1週間前というタイミングでの大物対談。
クロージングのあとの、謂わばアンコール。SFファンには嬉しいプレゼントだ。

この企画はSF大会内部のみならず、一般にも公開された。

続きを読む "SFや ああSFや SFや その10"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

SFや ああSFや SFや その6

7月8日23:30-25:00。第45回日本SF大会ずんこん、4コマ目。
デンキネコ粗大上映会。

続きを読む "SFや ああSFや SFや その6"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画『森のリトル・ギャング』を観てきた

Over_the_hedge そういう次第で、映画『森のリトル・ギャング Over the Hedge』(2006年、米)を観た。

株主総会終了後にそのまま帰った人もいたが、別室に預けていた子供を連れて来る人もいて、会場内の顔触れは一転して若返り、賑やかになった。

ドリームワークス製作の映画を観るのは、スピルバーグ監督の『宇宙戦争』(05年、米)以来か。

続きを読む "映画『森のリトル・ギャング』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

株式会社角川ホールディングスの株主総会に行ってきた

6月25日、株式会社角川ホールディングスの第52期株主総会に行ってきた。
株主だから。

株主総会への出席は2回目。前回のバンダイビジュアルで流れを把握したので、余裕を持って臨めた。

昨今の角川グループは、『ダ・ヴィンチ・コード』の出版及び映画での成功、「涼宮ハルヒ」関連のヒットと好調を見せているだけに、面白い話が聞けるんじゃないかと期待していた。

続きを読む "株式会社角川ホールディングスの株主総会に行ってきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミカコの送信、ノボルの受信

ここまでのあらすじ:
以前、「『ほしのこえ』とミカコの制服」という記事を書いたら、たぬき新聞桃組で「『ほしのこえ』におけるウラシマ効果雑感」「同補足」というレスポンス記事を書いてくれたので、更にそれに対する回答。

続きを読む "ミカコの送信、ノボルの受信"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ダ・ヴィンチ・コード』を観てきた

6月1日は映画の日。
109シネマズ木場で映画『ダ・ヴィンチ・コード The Da Vinci Code』(2006年、米)を観てきた。150分。

映画化前に、原作が話題になってることを小耳に挟んでいた。
映画館で予告を観て、モナ・リザの解釈にどれだけ壮大なハッタリをかましてくれるのか、いっちょ騙されてみるか、という気になった。
原作は未読。

つか、河岸を変えて一日に映画2本。俺は学生か。

続きを読む "映画『ダ・ヴィンチ・コード』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (2)

映画『小さき勇者たち ガメラ』を観てきた

6月1日は映画の日。
MOVIX亀有で、映画『小さき勇者たち ~GAMERA~』(2006年、日)を観てきた。96分。

「ゴジラ」シリーズが誰も信じてないとはいえ一応終了、成功した「金子ガメラ」三部作から7年。この時期に作られるガメラがどんなものになるのか。
なんとなく期待を抱いていたところに、2月頃、映画館で予告を観て、しょっぱい映画になりそうだなあ、と。
別の期待を持っていた。

続きを読む "映画『小さき勇者たち ガメラ』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『ほしのこえ』とミカコの制服

新海誠監督作品『ほしのこえ The voices of a distant star』が劇場公開されたのは、2002年2月。
同年4月にはDVDが発売され、9月には普及版のDVDも発売された。こっちは俺も買った。
PCのHDDには、2003年6月にケーブル局で放送した『ほしのこえ』を録画保存していた。

しかし、観てなかった。

Distant_star

続きを読む "『ほしのこえ』とミカコの制服"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

映画『花よりもなほ』を観てきた

そういうわけで、株主限定作品上映会で、映画『花よりもなほ』を観た。

会場のステラボールは本来ライヴホールで、平床にスチール椅子を並べた状態での観賞。なので、通常の映画館よりは観づらかったが、さすがに音響は良かった。

Hana_naho

続きを読む "映画『花よりもなほ』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バンダイビジュアル株式会社の株主総会に行ってきた

5月20日、バンダイビジュアル株式会社の第23期定時株主総会に行ってきた。
株主だから。

株主総会なんて行くのは初めてで、まさかそんな大層なもんに行くことになろうとは思ってもいなかった。人生、何があるか分からんね。
バンビは今年の2月に東証1部に上場されたばかりだし、面白い話が聞けることを期待してた。

場所は品川プリンスホテルの敷地内にある、エプソン品川アクアスタジアム内のステラボール。水族館が出来てから、この辺りに足を踏み入れるのは初めて。ステラボールは本来はライヴホールで、スタンディングなら2,000人弱が収容できる会場。

メモを取ってたわけじゃないので、若干記憶違いのところがあるかも知れない。ご容赦。

続きを読む "バンダイビジュアル株式会社の株主総会に行ってきた"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

劇場版『xxxHoLiC~真夏ノ夜ノ夢~』関連記事 in WEBアニメスタイル

Geki_holi2 WEBアニメスタイル内の、劇場版『xxxHoLiC』関連記事が面白かったので集めた。
リンク許可、ありがとうございます。

参考までに、俺の劇場版の感想はこちら

続きを読む "劇場版『xxxHoLiC~真夏ノ夜ノ夢~』関連記事 in WEBアニメスタイル"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「シネマ秘宝館29 にくまつり」に行ってきた 2/2

1/2の続き。

休憩時間に料理を注文する。
この日のイヴェントは入場料600円と安く、飲食料金の売上がスタッフに還元されるというシステム。
楽しい時間を過ごすことができたので、お返しに貢献させてもらった。

続きを読む "「シネマ秘宝館29 にくまつり」に行ってきた 2/2"

| | コメント (1) | トラックバック (1)

「シネマ秘宝館29 にくまつり」に行ってきた 1/2

4月29日、 「シネマ秘宝館29 にくまつり」に行ってきた。
俺は、『シネ秘』関連の上映会に行ったことはあるが、本体の参加は初めて。

会場は、『WF☆20』や「アヤカシ研究所新宿分室」の開催が記憶に新しい新宿ロフトプラスワン。
昼と夜の部があって、俺は昼の部に参加。12時の開場時間に、ちょっと過ぎてから入る。
場内にはぽつぽつ先客の姿があり、斎藤館長の所持するバカ歌謡曲が流れていた。

続きを読む "「シネマ秘宝館29 にくまつり」に行ってきた 1/2"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

DVD『劇場版 xxxHoLiC 真夏ノ夜ノ夢 Premium Edition』

百目鬼の下の名前って「静」なんだよな。

じゃなくって、上映中は行こうか迷ってて、去年の夏は忙しかったし、同時上映の『劇場版 ツバサクロニクル 鳥カゴの国の姫君』に興味がなかったから、スルーした。

でも、やっぱり観たくなったから、DVDを購入した。酒に酔ったときに、ネットで。

続きを読む "DVD『劇場版 xxxHoLiC 真夏ノ夜ノ夢 Premium Edition』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ファイヤーウォール』を観てきた

4月16日、映画『ファイヤーウォール Firewall』(2006年、米)を観た。106分。

映画の予備知識なし。
窓口で、「ハリソン・フォード主演のやつ」って言ったくらい。タイトルすら覚えてなかった。
劇場で観た予告編が面白そうで、事件に巻き込まれたフォードがヨレヨレになりながら反撃を開始する、って俺好みのシチュエーションが気になってて。

ハリソン・フォード Harrison Ford の映画なら、ハン・ソロやジョーンズ博士のようなヒーロー然とした姿より、『ブレードランナー Blade Runner』(82年、米/香港)や『フランティック Frantic』(88年、米)のような、事件に巻き込まれてボロボロになって戦う姿の方が好きなんだ。

続きを読む "映画『ファイヤーウォール』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『イーオン・フラックス』を観てきた

4月1日は映画の日。
109木場で、映画『イーオン・フラックス Aeon Flux』(米、2006年)を観てきた。93分。
『イーオン』を観たいと思ってたわけでもなく、仕事帰りにレイトショウで観れる作品の中で選んだらこうなった。

事前の知識がなかったので、ちょっとネットで調べたら、芳しくない反応が目立つ。

でもね。
SF映画に大傑作を求めるのって、間違いだと思うのよ。
基本的に、つまんなかったり、設定がグダグダだったり、支離滅裂だったりしてて、そんなところを文句言いながらも丸ごと愛してしまう。
それが正しいSF者の生き方だと、勝手に思い込んでいるんだが。

続きを読む "映画『イーオン・フラックス』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『サウンド・オブ・サンダー』を観てきた

3月25日の公開日に、レイトショウで映画『サウンド・オブ・サンダー A Sound of Thunder』(2006年、米/独)を観てきた。

今、自分で書いてて、「thunder」が「ツンデレ」に読めた。

続きを読む "映画『サウンド・オブ・サンダー』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛』を観てきた

3月19日、『ゾロリ/ケロロ』のあと、さらに3人と合流して、総勢7人で映画『機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛』を観てきた。99分。

続きを読む "映画『機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』と『超劇場版 ケロロ軍曹』を観てきた

3月19日、映画『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』と『超劇場版 ケロロ軍曹』を観てきた。

えーと、この日は予定が3つ被ってて、どうしたものかと悩んでたら、いつの間にか映画を観に行くメンバーに名前が入ってて、あれー、行くって言ってたっけなー、てな感じで。
そんなだから、映画についての事前情報は一切なし。『ケロロ』は原作は時々読んで、アニメは観てる。『ゾロリ』は原作もアニメも全く知らない。そんな状態。

池袋シネマサンシャインは当然ながら親子連れが多く、子供をまとめて座らせて、お母さん同士が隣り合って座ってお喋りする風景が見えた。
そんなところに、大の大人4人で乗り込んだよ。

続きを読む "映画『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』と『超劇場版 ケロロ軍曹』を観てきた"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

映画『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』を観てきた

3月11日、映画『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 The Chronicles of Narnia : The Lion, the Witch and the Wardrobe』を観てきた。140分。
どうして邦題では「箪笥」が省略されるのか訝りつつ。

原作は、英国の作家、C.S.ルイス C.S.Lewis(1898~63年)の書いたファンタジー小説。1950~56年の間に7冊発行された。
今回は、その第1巻を映画化したもの。
俺は、ファンタジー小説を嫌いだった時期が長かったので、原作を読んでいない。
嫌いだった理由は、俺が今、ラノベを嫌いな理由と同じだ。

続きを読む "映画『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』を観てきた"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『フライトプラン』を観てきた

3月4日、映画『フライトプラン Flightplan』を観てきた。
『ナルニア国物語』が封切日で、満員御礼なのを横目に。

昨年末から上映前CMで『フライトプラン』の予告を観ていて、主演のジョディー・フォスター Jodie Foster が身体を張った演技をしてたから、これは観なくちゃ、と思ってた。

学生時代、アメリカンニューシネマにはまるというありがちな時期を過ごした俺は、マーティン・スコセッシ Martin Scorsese 監督の『タクシードライヴァー Taxi Driver』(1976年、米)で初めてジョディーを観た。
ファンになったのはもっと後、彼女が成熟してからだが。
映画館でジョディー・フォスターの主演映画を観るのは初めてだ。

内容は:
独国で航空機設計の仕事に携わるカイルは、事故で夫を亡くした為、6歳の娘と共に実家のある米国へ帰ることになった。
自分が設計に関係した最新型ジャンボジェット機に、夫の遺体を入れた棺を積み、悲しみを胸に乗り込む母娘。
離陸後、しばらく眠ってしまったカイルが目を覚ますと、娘のジュリアの姿がない。慌てて機内を探すカイル。搭乗員スタッフ総動員で機内を捜索するが、ジュリアは見つからない。
空港に問い合わせると、ジュリアの搭乗記録はない。しかも、ジュリアは夫の死と同時に死亡しているという。
ジュリアの失踪は、夫と娘の死を受け入れられないカイルの幻想なのか。
自信を失いつつあったカイルは、あることを契機にジュリアの存在を確信し、娘の救出の為の行動を開始する‥‥。

序盤の演出が勿体ぶっていて、どうなることかと不安になった。
6歳の子供を持つ母親にしては、ジョディーの顔が老けてる。ジョディーも寄る年波には勝てないか、それなら別の女優を起用しても良かったのにな、なんて思いながら観ていると、周囲の誰もがカイルの虚言を疑っている中で孤軍奮闘を始めるあたりから、ジョディーの知性溢れる美貌が蘇る。
映画全体に凝った構図や演出はなく、一番印象に残るのは、ジョディーの顔のアップを配した画面。それだけで画面が引き締まる。

ジュリアの失踪の理由、誘拐なら何が目的か、犯人は誰か、カイルはジュリアを救うことができるか、というサスペンスを軸に、物語はサクサク進む。
上映時間は98分。必要最小限の部分だけを残した、スピーディーな演出が心地よい。

正直なところ、カイルならこのように行動するだろう、という希望的観測に基づく犯行計画なのが、弱い。『名探偵コナン』なら許せても、メジャー配給映画でそれはないだろう。
また、犯人が○○○○を○○なかったのは、映画をハッピーエンドにする為以外の理由が見当たらないのもキツイ。
監督は、米国では多分初監督の、独国出身のロベルト・シュヴェンケ Robert Schwentke。

機上のハイジャックを描いている点から、もしかしたら企画はもっと以前からあったのに、例の9.11事件で映画化企画が延期されちゃったのかな、なんて思った。
娘の為に戦う母親の姿に、映画『エイリアン2』(1986年、米)を連想した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『いちご同盟』を思い出した

映画『いちご同盟』(1997年、邦)。117分。

内容は:
中学三年生の良一は、音楽学校への進学を希望しているが、ピアノの才能に限界を感じ、思い悩んでいた。相談するべき相手のいない良一は思い詰め、ついに自殺を考えるようになる。
そんな頃、良一は、野球部の徹也に、彼の試合をヴィデオに録画するよう頼まれる。それは、癌に侵されて片足を切断し、入院生活を送る徹也の幼馴染み、直子に観せる為のものだった。
徹也の紹介で直子と知り合い、共に直子を励ますうちに、良一は直子に惹かれていく。
そしてついに、直子の手術の日がやってきた‥‥。

観たのは、公開された翌年か翌々年くらい。この頃はNHK教育で、毎週日曜午後に非メジャーの邦画とアジア産の映画を交互に放送していて、非常にありがたかった。
予備知識なしに観始めて、邦画特有の暗く湿っぽい出だしから、良一-直子-徹也の三角関係が、直子が病床にあるから控え目に描写されるのが面白くなってきて、ラスト30分くらいは完全に物語に引き込まれていた。

手術の前日、良一を前にした直子の、清らかで儚い行動。
そして、手術を終えた直子を前にした良一の、純粋な行動。
どちらも完全にこちらの想像の上を行きながら、説得力を持った展開で、圧倒された。
死に直面しながら懸命に生きようとする直子と、その直子の気持ちに誠実に応えようと努力する良一と徹也。
15歳の少年少女だからこそ、生きることと死ぬことに対して真剣に純粋に向き合えた。その姿に感動する。
主人公らの心情を、安易にモノローグを使わず、丁寧な描写で表現し切った演出が見事。

雨の日の病室のワンシーン、観ていて、「あ、エヴァンゲリオンだ」と思う箇所があった。
あとでもう一度観直したときには、それがどこだか分からなくなっていたけど、それはおそらく、話の展開とか構図などの直接的なものではなく、カットの繋げ方とか心理描写の手法などの技術的なものだったんじゃないかと思う。
監督の鹿島勤は1956年生まれ。TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の監督、庵野秀明は60年生まれ。
年代が近いから映像経験が共通してて、表現手法が似たものになった、ということか。
鹿島の監督作品は、他にOV『静かなるドン』、映画版『ズッコケ三人組』、TV特撮『幻星神ジャスティライザー』などあって、この『いちご同盟』は異色のラインナップに見える。
『いちご同盟』を含むフィルモグラフィーは、ここのインタヴュウで詳しく語られている。映画業界のノリが面白い。

三田誠広が90年に発表した小説が原作。
三田は48年生まれだから、40代で『いちご同盟』を書いたことになる。その年でこれだけ真正面から少年少女のドラマを書けたのって、凄い。中学の教科書に抜粋で掲載されてたこともある。なるほどね。
映画を観て、原作も読みたい、と思って未読のままだ。

直子役の岡本綾は、声優としてアニメ映画『東京ゴッドファーザーズ』(03年、邦)のミユキ役で出演した。

half_moon画像は、電撃コミックガオ!4月号付録の、『半分の月がのぼる空』秋庭里香フィギュア。微妙な頭身のバランスが気に入っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『オリバー・ツイスト』を観てきた

映画『オリバー・ツイスト Oliver Twist』(05年、英/チェコ/仏/伊)を観てきた。
上映期間が短そうなので、こっちを選択。

原作(1839年)は19世紀の英国の文豪、チャールズ・ディケンズ Charles Dickens。
俺は『クリスマス・キャロル A Christmas Carol』しか読んだことない。吉本ばななの小説『うたかた/サンクチュアリ』(88年)の「うたかた」で、登場人物が『クリスマス・キャロル』を褒めてたから、高校生の頃に読んだ。
監督はロマン・ポランスキー Roman Polanski。世間的には『戦場のピアニスト』(02年、仏/独/ポーランド/英)の、俺としては『水の中のナイフ』(62年、ポーランド)の監督だ。

ということで、文学の薫り高いスノッブな映画を想像されるかもしれないが、実際は、文学の薫りは高かったものの、大衆的な娯楽作品だった。

内容は:
舞台は19世紀の英国。10歳の孤児、オリバー・ツイストは、救貧院とは名ばかりの苛酷な環境で育ち、葬儀屋に引き取られるが冷遇され、家出して、ロンドンを目指す。
ロンドン市街で身寄りもなく、空腹を抱えたオリバーは、街の少年スリ師、ドジャーに助けられ、少年窃盗団の親玉、フェイギンの下で悪事を覚える。
やがてオリバーは、ひょんなことから裕福な老紳士、ブラウンローに引き取られる。しかしオリバーの裏切りを恐れたフェイギンは、仲間のビルにオリバーの誘拐を依頼する‥‥。

19世紀のロンドンというと、切り裂きジャックがいた時代、ジョナサン・ジョースターが波紋を学んだ頃だ。エマとウィリアムがデートし、スチーム一家が台無しにしたロンドン万国博覧会の開催が1851年。オリバーの物語の少し後になる。オスカー・ワイルド Oscar Wilde の登場は、さらに後。
守ってくれる親もなく、無力な10歳の子供であるオリバーの眼と経験を通して、富める者も貧しい者も活気を持った、猥雑とした人々の暮らしが描写される。

当初は、少年オリバーの成長譚だと思っていた。オリバーは苦労したけど立派な大人になった、恋愛もした、って奴。
ところが、オリバーの身に次々と降り掛かる不幸の連続に気を取られているうち、オリバーは少年のままで終わってしまった。
それで面白くなかったかというと、そんなことはぜんぜん無くって、まあ、『フランダースの犬』でネロの身の上をハラハラしながら見守る気分だな。

オリバーは、富裕層に騙され蔑ろな扱いを受けた一方で、盗人どもの中で喜びを知り、辛い思いもした。このような目線はディケンズのものだと思われる。
ポランスキーは、若干性急な描写もあったが、巧みな脚本と演出で魅力的な物語を見せてくれた。
金を払って観るに値する、いい映画だった。

参考までに、ディケンズの墓碑銘を引用しよう。

彼は貧しき者、苦しめる者、そして虐げられた者に共感した。彼の死により、英国の最も偉大な作家の一人が世界から失われた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年に映画館で観た映画

2005年に映画館で観た映画をリストアップ。

1月 ゴジラ Final Wars
   エイリアンVSプレデター
2月 ハウルの動く城
3月 Air
   ローレライ
4月 鉄人28号
   コンスタンティン
6月 バットマン ビギンズ
7月 宇宙戦争
8月 逆境ナイン
   鋼の錬金術師 シャンバラを往く者
   スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐
10月 ファンタスティック4
11月 シン・シティ
    ブラザーズ・グリム
    機動戦士Zガンダム II -恋人たち-
12月 キング・コング

以上で、年間17本。これ、かなり多い。例年なら、2、3本がいいところだもの。
その理由は、109シネマズという映画館を利用し始めたということが大きい。
うちからの直線距離なら、浅草・上野・錦糸町辺りの方が近いけれど、109木場ならほぼ一直線で行けるし、バイクの駐輪場もある。レイトショウなら1,200円、会員になったので観る度に特典がつき、6回観ると1回招待される。
上記17本のうち、12本を109で観た。

内訳は、邦画8本、洋画9本。
SF・ファンタジーが16本、特撮が13本、アニメが4本。特撮かアニメしか観てない。
シリーズ物/続編が6本、原作付/リメイクが14本。

ベストは、邦で『ゴジラ Final Wars』、洋で『キング・コング』。うわ、素直に選んだらこれか。
ワーストは、邦で『鉄人28号』、洋で『ブラザーズ・グリム』。

今年2006年も同様に足を運ぶつもり。
とりあえず、ジョディかわいいよフォスターが身体を張った『フライト・プラン』と、ディケンズ原作をポランスキーが料理した『オリバー・ツイスト』を観に行くつもり。
もちろん、『ナルニア国物語』も行くともさ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大統領だってぶん殴ってやるぜ!

だけど飛行機だけは勘弁な!

ということで、12月17日、映画『キング・コング King Kong』(’05年、米)を観てきた。
封切日に観たのは、楽しみにしてたからとかじゃなく、この日を逃がすと年明けにならないと予定が空かなかったから。
以下、ネタバレあり。

予告編でも、一番の売り文句が「あの『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督」で、原作の『指輪物語』が好き過ぎて映画を観る気にならなかった俺としてはピンと来ない。
なんでもPeter Jacksonは一旦は『キング・コング』のリメイク企画を立てたものの流れ、その後『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの映画化で、特に『王の帰還』(’03年、米)ではアカデミー賞11作品ノミネート→11部門完全受賞という大成功を成し遂げ、その勢いを駆って再度『キング・コング』のリメイクに乗り出したとか。
執念の企画だ。

俺は、何となく物語を知ってる気になってるけど、オリジナルの’33年版の『キング・コング』を観たことはない。それでジャクソン監督作品も初めてだから、新鮮な気持ちで画面に集中できた。

で、知らない口で言うのもナンだが、オリジナルに忠実に作ってるんだろうな、というのが率直な感想。
メイン・キャストは、コングに攫われる女優、ダロウに、『ザ・リング』(’02年、米)のNaomi Watts。髑髏島への撮影を敢行する狂気の映画監督、デナムに、『スクール・オブ・ロック』(’04年、米)のJack Black。ダロウに恋する脚本家、ドリスコルに、『戦場のピアニスト』(’03年、仏)のAdrien Brody。
ナオミ・ワッツが絵に描いたような金髪美女なのを除けば、他は個性派の俳優が脇を固める。

物語は1933年、大恐慌時代のニューヨークから始まる。舞台女優のダロウは、不況の煽りで職を失う。失意のダロウは、デナムに見出され、未知の島での撮影旅行に同行する。
霧を抜けて島に辿り着いた一行は、野蛮な原住民に襲われ、ダロウが攫われる。ダロウ奪還に向かったドリスコルらは、島の奥地で、巨大な生物と対面する‥‥

いや~、巧いわ、ジャクソン監督。
ダロウとデナムが出会う序盤から、出航、航海まで、人物の内面描写など一切差し挟まず、会話と人物と情景で全てを説明する。
島に乗り込んでからは、コングに攫われたダロウと、ダロウ救出に向かうドリスコル一行に別れ、島の怪異が彼らに襲いかかるサスペンスの連続。
基本的には、皆を巻き込むデナムと、金髪美女のダロウがいれば成立する物語。もちろん、コングも必要。恋人役のドリスコルは、いてもいなくても別に構わない存在感。

化石が発見されて恐竜の存在が明らかにされたのは19世紀で、外界から隔絶された土地に太古の生物が生き残っている、という設定は、言うまでもなく、ドイルのSF小説『失われた世界 The Lost World』(’12年、英)から。
クルーが恐竜の群れから逃げて回るシーンは、迫力あるのに、笑ってしまった。
恐竜の描写まではいいのに、その後のクリーチャーが異様過ぎて、かえって現実感を喪失してしまったのは残念。

コングとダロウの交流が成立した後、コングは捕えられ、ニューヨークで見世物となってしまう。
それからの展開は、周知の通り。コングは暴れて戒めから逃れ、ダロウと再会、エンパイア・ステイト・ビルに登る。
街中を闊歩するコングを見ながら、このシーンの元ネタはポーの探偵小説『モルグ街の殺人』がヒントになってるかもしれないと思った。
コングがエンパイア・ステイト・ビルの壁をよじ登るシーンで、窓が閉まって「アテ」とか、上から植木鉢が落ちてくるシーンとかを期待してしまったよ。
俺としては、島で恐竜と戦う場面よりは、ビルの頂上でカーチス機の編隊とコングが戦う場面の方が燃えた。カーチス機は複葉・単発で脚の引っ込まない戦闘機で、現代のジェット機と比べれば速度は遅かったんじゃないかな。ビルの周りを旋回してたし。詳しくは知らんけど。

3時間以上の上映時間にもかかわらず、まったく飽きることなく、最後まで観れた。正直、疲れてたし寝不足だったから途中で寝ちまうんじゃないかと不安だったんだけどね。
終始気になってたのが、今、この映画をリメイクした意義。CGの使用で迫力ある特撮が撮れたことは間違いないが、それ以上のものがあったのか。
時代設定が当時のままで、キャラクター造型も当時の枠の中。エンタテインメントとしては特級の出来なのに、監督が『キング・コング』を撮りたかった、という以外の理由が見当たらない。

ただ、コングの孤独は感じた。
髑髏島で仲間の姿が見えなかったところから察するに、コングは最後の1頭だったのかもしれない。
恐竜相手に一歩も引かない強さを誇っても、滅びる運命。だからこそ、ダロウと心を通わせた。
そう考えると、コングがエンパイア・ステイト・ビルに登ったのも、最期の死に場所を自ら選んだように思えて、切ない。
コングを擬人化して、感情移入し過ぎかね。

ちなみに、ナオミ・ワッツのポロリはない。
髑髏島であれだけ滝のセットがあるのに水浴びのひとつもしないとは! これだから三次元の女は!
Tanya Robertsだったら、3回は水浴びしてたね。

king_kong

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Thank you Sister Rosa Parks

イタイネタが続いたので、ここらでちょっと本来の俺の属性ネタを。

『ミュージックマガジン』12月号に掲載された堂本かおるのコラム「ローザ・パークスの死を機に考える公民権世代とヒップホップ世代の差」を読んで初めて、今年の10月24日にRosa Parksが永眠していたことを知った。

ローザ・パークスの名前に聞き覚えがなくても、1955年、人種差別が法としてまかり通っていた時代の米国で、バスの座席を白人に譲らなかったことで逮捕され、それを契機に公民権運動が全米で始まった、その逮捕された黒人女性と言えば伝わるのではないだろうか。
上記Wikipediaのローザ・パークスの項目に詳細が書いてある。

ジム・クロウ法(Jim Crowは黒人の蔑称)の元での人種分離の模様は、映画"Driving Miss Daisy"(’89年、米)にもあった。Morgan Freeman演じる黒人運転手と白人ユダヤ女性の心の交流を描いた名作で、運転中、ガス・ステイションでのトイレの使用ができない運転手は、道端で用を足す。
モーガン・フリーマンは勿論、Dan Aykroydもいい味出してる。
タイトルの 'driving' は、「運転する」と「上手く扱う」に掛けてて、イカス。

さて、上記のようなことは基礎知識として知っていたが、今回、堂本のコラムを読んで、意外な事実を知った。
パークスの逮捕に端を発する黒人利用者によるバス・ボイコットは、実は、かねてから計画されたものだったってこと。
弱冠26歳のMartin Luther King, Jrを含むアラバマの黒人指導者たちは、タイミングを見計らっていて、全米黒人地位向上協会のメンバーだったローザ・パークスの逮捕のニュースに、ボイコット計画にゴー・サインを出したと言う。
それ以前にもパークスと同じ理由で逮捕された黒人はいたが、どうせ神輿を担ぐなら綺麗な方がいい、と機会が待たれていたのだ。

公民権運動は、白人の定めた法に独り敢然と立ち向かったローザ・パークスの姿に勇気を得て、草の根の拡がりで支持されていった、と青臭く納得していた俺には、この事実はショックだった。
しかし、既存の価値観に変革を求める、という意味では公民権運動は一種の革命であり、事前に準備していなければそうそう勝てるものではない。日本の学生運動などとは違うのだ。

発売中の雑誌の記事を詳しく引用するのは気が引けるので、興味のある人はミュージックマガジン12月号を店頭で探して貰いたい。

さて。
公共交通機関の人種差別撤廃を受けて全米に飛び火した公民権運動は、1964年、ついに公民権法の成立を勝ち取る。キング牧師の 'I have a dream' の演説は、American RhetoricのTop 100 Speechesで聞ける。グッとくる。
同年、非暴力での抵抗運動を貫いたキング牧師はノーベル平和賞を受賞。Muhammad Aliは世界ヘヴィ級のタイトルを獲得。
この頃、黒人の地位向上と生活の都市化をバックに、ファンク・ミュージックが生まれた。

ニュー・オーリンズのファンク・バンド、The Neville Brothersのアルバム "Yellow Moon"(’89年、米)収録の 'Sister Rosa' は、'December 1st, 1955 our freedom movement came alive' というCyril Nevilleのラップで始まり、うねるファンク・ビートに乗せて、ローザ・パークスの逮捕から公民権運動が始まるまでを描写している。
Peter Barakanの番組で観たこの曲のヴィデオ・クリップでは、ローザ役の女性がバスの中で注意され、逮捕され、黒人が団結していくドラマが流れた。

最後に、'Sister Rosa'のサビの詞を引用しよう。

Thank you Miss Rosa, you ware the spark
That started our freedom movement
Thank you Sister Rosa Parks

rosa

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富野由悠季指人形

tomi1

ワンダーフェスティバル2005夏で購入したもの。値段は300円。

今、ガイドブックで販売ディーラーを確認したら、どこで買ったか分からんかった。
ディーラー氏「ちゃんと版権通してます。背中に「Z」ってあるでしょ? 今の時期だけの限定品です」

こういうおバカなものは、買わないと。

当然ながら、先日の『機動戦士Zガンダム II -恋人たち-』鑑賞会にも持参した。

その後考えたこと:

今回の『Z』の新訳映画化の動機として、富野監督の「福田ガンダムがあれだけ受けるなら、俺だって昔、同じようなことやってたんだ」という意思の表れ、と解釈することは可能だ。

しかし、それ以前に、福田己津央監督が『Z』を意識して『SEED』及び『SEED Destiny』を作ったと考えるのはどうだろう?
思えば、それら両作品を指して「あんなのガンダムじゃない」というときの「ガンダム」とは、即ち「ファースト・ガンダム」を意味していた。少なくとも、俺はそうだった。
ところで、「ファースト・ガンダム」以降のガンダム作品は、寄り添うにせよ反発するにせよ、「ファースト」の影響下にあった。「ファースト」を基準にして物語/設定/キャラクターを配置していた。『Z』も含めて。
「福田ガンダムはガンダムじゃない」というのは実は「ファースト・ガンダムの影響下から脱している」ということであって、「福田ガンダムを認めない」というのは「『ファースト・ガンダム』以外認めない」という、偏狭なファースト原理主義の為せる業ではなかったか。

福田監督が『Z』を意識したかどうかはともかく、ガンダム風に言うなら「『ファースト・ガンダム』の重力に囚われない」ガンダムを作ったという点では、その仕事をもっと評価しても良かったと、反省。
だからといって、『SEED』『SEED Destiny』が面白かったなどと言う気はさらさらないが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画『機動戦士Zガンダム II -恋人たち-』を観てきた

11月13日、仲間内で集まって、8名で映画『機動戦士Zガンダム II -恋人たち-』を観てきた。

まず俺は、TVアニメ『機動戦士Zガンダム』(’85年)を、本放送時はほとんど観ていない。サイコガンダムの辺りまでじゃなかったかな。本放送の頃は中学生で、ガンプラブームも落ち着いて、外で野山を駆け回ってたような記憶がある。
全部観たのは、2年前くらい。
だから、今回の映画1作目『機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-』(’05年)は観ていない。内容知ってるし、わざわざ『Z』を金払って観る気にならんかった。

じゃあどうして『恋人たち』を観たかというと、フォウ様、じゃなくて、サイコガンダムの雄姿をスクリーンで観たかったから。
もうひとつ、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED Destiny』(’04年)で傷ついた俺のガンダム世界の回復の為に。

この映画に関して今更ネタバレもないので、遠慮なく書いていく。『Z』を知ってるという前提で。
カミーユは地上でクワトロ、アムロらと共に戦っていて、香港で敵ティターンズの強化人間、フォウと出会い、別れ、宇宙に戻ってZに搭乗し、サラと出会い、シロッコと戦い、アクシズのハマーンと合流するところで終わり。

TV版の15話「カツの出撃」から32話「謎のモビルスーツ」まで、18話数を95分に凝縮。新作カットで繋げてるとは言え、訳分からん。
そうだ、思い出した、TV版本放送のときは、勢力図とキャラクター配置が理解できなくなって、視聴から脱落したのだった。そんな只でさえ難解な設定を持つ作品から各エピソードを引っ張ってきた映画版は、説明もなく登場したそれぞれのキャラクターの見せ場を中途半端にやるから、連続性のないぶつ切りの積み重ねに終始した。
TV版を観ていても、状況を理解しながら物語に追いつくのに手一杯だったくらいだから、TV版を未視聴で映画を観ようと思ってる人は、悪いこと言わないから止めときなさい。少なくとも上記話数を消化してから映画を観ないと、金を無駄にして嫌な思いをするよ。

ということで、この作品は映画にすらなっていない。
物語の主軸が見えない。映画しか観てない人には、クワトロが主人公に見えるんじゃないか?
本来、このテの作品には主人公のライヴァルが必要で、それはシャアであったり花形であったり力石であったりお蝶夫人であったりするのだけれども、彼/女らとの戦いを通して主人公の成長を描くというのがセオリーだ。ライヴァルがいた方が成長の度合いを示し易い。
ところが、カミーユにとって、フォウやサラは乗り越えるべき敵ではないし、本来はジェリドがシャアの役回りをする筈だったのが明らかに力量不足。ヤザンがいいキャラだけど登場が遅すぎ。シロッコはライヴァルじゃなくてラスボスだからね。

メカは、本放送のときも感じたことで、変形ギミックが不要だ。モビルスーツの設計思想が戦い方に反映されていて、やっぱりMSの運用は『Vガンダム』がピークだと再認識。あれこそが正しいMSの姿だ。

じゃあ、タイトルにある「恋人たち」の姿が描かれているかというと、とりあえず男女のカップリングはあるものの、どうにも表層的な付き合いにしか見えない。上滑りしてるというか、人間関係が曖昧。
恋人以前に、各キャラのイカレっぷりが強烈。
香港でのデートで、カミーユがフォウに語る「(僕たちが戦うのは)大人の都合なのにね」という台詞は、強力なMSを駆使して敵を薙ぎ倒してきた人物の言葉とは思えない。そんな半端な気持ちで戦争に参加するんじゃない。
また、サラが、カミーユに奢ってもらったアイスに思いを馳せるシーン。月面都市をひとつ吹っ飛ばしたあとで、そりゃないだろ。

ま、続編ってのは、ヒットした前作の世界観を踏襲しつつ、物語なりキャラクターなりの軸をずらして違いを示さなければならないから、どうしてもエキセントリックになってしまう。
『メダロット魂』然り、『ゾイドゼロ』然り、『ガンバルガー』然り‥‥。
俺はファースト原理主義じゃないつもりだけど‥‥ってここまで書いて、そういえばファースト以外のガンプラを作ったことがないことに気付いた。あれ?

そんな訳で、映画を観終わって、MSの戦法とイカレたキャラの群像劇、という点で、『SEED』と『SEED Destiny』はガンダムの正統な後継作品だという、いささか不本意な現実を受け入れざるを得ないことになったのだった。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

映画『ブラザーズ・グリム』を観てきた

Terry Gilliam監督作品、映画『ブラザーズ・グリム』を観てきたよ。

俺にとってギリアムは映像/演出の魔術師だから、その彼がグリム童話という幻想世界を舞台にどんな風景を見せてくれるのか。
ギリアム作品を劇場で観るのは初めてで、期待してた。

が。

普通に面白くなかった。ギリアム作品としてではなく、映画一般として。

19世紀、仏国占領下の独国。グリム兄弟は、各地方で自演の魔術や怪奇現象を解決して報酬を得る、ペテン師だった。兄のウィル(Matt Damon)はお調子者の現実主義者、弟のジェイコブ(Heath Ledger)は学者肌で夢見がち。
詐欺行為のバレた二人は罪を帳消しにする為に、連続少女失踪事件が起きているある村に派遣される。謎を追って森に入り込んだグリム兄弟と一行は、本物の怪異を目の当たりにし、村に伝わる昔話がまだ続いていることを知る‥‥。

グリム兄弟のキャラクターがコミカルで、それにどうにも馴染めなかった。物語にのめり込めなかったのは、そこが原因だったと思う。
近世の欧州の街並、欧州の森の映像が非常にきれいで、圧倒された。
物語の軸は、兄弟の絆の回復、ということになるんだろうけど‥‥感動は薄い。
森の中の塔の謎はイマイチ、ありきたりだ。
アクションシーンにもこれといって観るべきものはなく、CGだったらこの程度当たり前、の特殊効果があって‥‥ギリアムなら、CGなんかに頼らなくても素敵な画面が作れるのに。

童話の材料は「ラプンツェル」「白雪姫」「眠れる森の美女」がメインで、「赤頭巾」「ヘンゼルとグレーテル」「かえるの王子様」は付け足し程度。上手く組み合わせたとは思うものの、目新しい解釈はない。
狼が人に変身するシーンに、『モスピーダ』の変形を連想した。

先日、飲み会で会った友達も『ブラザーズ・グリム』を観ていて、やっぱり出来に失望していた。
それでも、ギリアムのファンだから、観に行っちゃうんだよな。
映画の感想を読むと賛否真っ二つで、否定派の意見はよく分かるのに、肯定派の言ってることが理解できない。
ここの下で感想を読める。

テリー・ギリアム監督作品ということで、観る前の期待が大き過ぎたのかもしれない。
でも、そのあたりの差し引きをして感想を持つだけの分別は持ってると自負してる。
ま、ファンだから、次回作の『タイドランド Tideland』(’06年、米)に期待するよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ブラザーズ・グリム』 ガイディング・アイテム

Terry Gilliam監督の最新作、映画『ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm』(05年、米)が公開中。
観賞前に、グリム童話をおさらいしてみよう。

☆赤ずきん
ミステリ作家、北村薫の処女作『空飛ぶ馬』(’89年、東京創元社)所収の中篇、そのものズバリの「赤頭巾」。
ヒロインである「私」が知り合った絵本作家が書いた絵本の「赤頭巾」を元に、ご存知、円紫師匠が作家の心理を推理する。
元の童話がどのようにアレンジされているか、が推理の肝になっている。小品ながら、奥行きは深い。
今、手元に本がないのは、きっと友達に貸したままなんだな。

☆ラプンツェル
吾妻ひでおのコミック『吾妻ひでお童話集』(’96年、ちくま文庫)所収の「ひでお童話集」内の「ラプンツェル」。発表は多分’80年前後。
魔女に攫われて高い塔に閉じ込められたラプンツェルは、髪を伸ばして逃げようとして魔女に切られて、脚を伸ばして逃げようとして魔女に切られて、手を伸ばして逃げようとして魔女に切られて‥‥終いには村上龍の小説『トパーズ』(’92年、角川書店)のラストみたいな姿になる。
そんな場面も、吾妻の頭身の低いキャラで描くと、シュールになり、ギャグになる。

☆かえるの王子様
Peter Gabrielのアルバム『US』(’92年、英)収録の、'Kiss That Frog'。
ゲイブリエルは、80年代後半から90年代初めにかけて、MTVで才気走ったヴィデオクリップと音楽で楽しませてくれた。英国人らしい、笑えないユーモアのセンスが好きだった。'Kiss That Frog'のクリップも、CG以前のデジタル処理で幻想的な世界を表現してたような記憶がうっすらとある。

TVアニメ『ぷちぷりユーシイ』の#13「ロマンス!恋の魔法は突然に」は、「逆かえるの王子様」だよな。
グレンダ かわいいよ グレンダ。

☆眠れる森の美女
高橋葉介のコミック『夢幻紳士 幻想篇』(’05年、早川書房)所収の「眠れる森の美女」。
森の中の枯れ井戸で行われた、とある殺人事件。青年実業家は森でその殺害現場を夢見て巻き込まれそうになったところを、魔実也に「起こされる」。
この『夢幻紳士』は傑作、よくぞこの形で復活させてくれた。ありがとう、高橋葉介、ありがとう、ミステリマガジン。

☆ヘンゼルとグレーテル
とらのあな発のWebラジオ『開運野望神社』3rd Season 第6回の、『なばいと児童文学』のコーナーで「ヘンゼルとグレーテル」がお題だった。もう更新されてて聴けないよ。
これは、パーソナリティの生天目仁美と伊藤静が、よく知られた昔話を改めて説明し直すという趣旨のコーナーで、分からないところを力技でアレンジしてしまうところが面白い。
「強制イベントで魔女に捕まったヘンゼルとグレーテルは」とか、ホントにこいつらゲーム好きだよな。

☆白雪姫
TVアニメ『新白雪姫伝説プリーティア』だよな。
『プリーティア』で最初に思い出すのが子安の演じた運転手、というのはどういうことだろう。あとは、微妙なバランスの顔だとか、石田燿子の歌とか。
どの辺が白雪姫だったのか、いまいちよく分からないが。

以上、これで準備は整った。
上記アイテムをどこで入手するとかいう考えは棚に上げる。

grimm

| | コメント (3) | トラックバック (0)

映画『シン・シティ』を観てきた

遅れ馳せながら、映画"Sin City"を観てきた。
監督にRobert Rodriguez&Quentin Tarantino、というだけで映画館で金を払うには充分な理由だったから、予備知識なしで臨んだ。

冒頭、タイトル・ロゴの前に'Frank Miller's'とあるのを見て、「フランク・ミラーって誰だっけな」と考えていたら、OPに挿入されたアメコミの絵で分かった。『バットマン』や『デアデヴィル』のグラフィック・デザイナーだ。
そして映画は、アメコミそのものの演出でキメてくれた。
映画は、無法の街=シン・シティを舞台とした3つの物語で構成される。

Episode1
Mickey Rourkeが不細工な男、マーヴを演じる。自然にアメコミ風にメイクされた顔に、ロークだと分からなかった。
マーヴは、自分に優しくしてくれた女、ゴールディを殺され、その罪を被らされそうになる。ゴールディの復讐を誓うマーヴ。殴られ、撃たれ、斬られ、轢かれ、マーヴは事件の黒幕に迫っていく‥‥。
暴力演出が文字通りコミカルで、ビビっていいやら笑っていいやら。映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96年、米)の後半部分のバカノリだ。
ロークのモノローグがイカス。
黒幕を演じるのがRutger Hauer。映画『ブレードランナー』(82年、米)のレプリカントから20年、老けたなあ。

Episode2
シン・シティの中で女が自治するオールド・タウン。タウンの危機を巡って、元恋人の為に、Clive Owen演じるドワイトが駆け回る。オーウェンは、映画『キング・アーサー』(04年、米)で主役のアーサーを演じた。映画館で観たのに印象ない。
街そのものを舞台にしたという点で、最もシン・シティらしいのかな。
Devon Aoki演じる女忍者のミホは、映画『キル・ビル』(03年、米)のゴーゴー夕張の延長上にある。

Episode3
Bruce Willis演じるハーティガン刑事は、空気を読まずにシン・シティの権力者の息子、ジュニアの犯罪を追及したことで逆鱗に触れ、罪を着せられ刑務所送りにされる。
出所したハ-ティガンは、彼がかつてジュニアから助けた少女、ナンシーを再びジュニアの魔の手から救出すべく、ジュニアの隠れ家へと向かう‥‥。
11歳だったナンシーが8年後、19歳になってハーティガンに愛を告白するシーンは、それ何てエロゲ?、て感じ。
ナンシーが名乗った偽名、コーデリア。小説に出てくる格好いい刑事、というなら、P.D.ジェイムスの傑作ミステリ『女には向かない職業』(72年、英)の主人公のことだろう。ただしコーデリアは探偵で、刑事ではない。字幕では「刑事」と訳していたと記憶している。
『女には向かない職業』は名作なので、ここで簡単に触れるだけでは勿体ないから、近々単独で紹介しよう。

以上、R-15指定だけあって、暴力描写は凄まじい。過剰な暴力が、シン・シティを現実離れした架空の街にしている。
画面は基本的にモノクロで、血の赤や、時には青や黄が部分的にフィルムに着色される。
スピーディーな演出で、様々な手法でアクションと暴力が表現されて、まるで飽きない。よくもこれだけ引き出しがあるものよ。
『暴力に対抗する手段は一つしかない。暴力だ。』と言ったのはニーチェだっけ、サルトルだっけ?
しかし、暴力に埋め尽くされたシン・シティの底に隠されているものは、愛だ。それも、恥ずかしいほどの純愛。3篇に共通するものは、暴力で愛を貫き通そうとする男女の姿だ。
ロドリゲスがミラーの原作でやりたかったのは、きっとこれだな。

上記映画サイトの、Production Notes>『シン・シティ』映像化への道、を読むと、ロドリゲスの原作への思い入れの強さが窺えて、感動する。
ロドリゲスは音楽も担当していて、流石に画面に嵌まっている。
今から観るなら、TV放送は難しいだろうから、公開中の劇場に滑り込むか、DVD販売orレンタルを待つか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おっちゃま、『SAMURAI7』がおもしろいですよ

現在、アニマックスにてアニメ『SAMURAI7』を視聴中。

言うまでもないことだが、『SAMURAI7』は黒澤明監督作品『七人の侍』 (54年、日)をベースにしている。アニメ化に際し、時代をロボット兵器の活躍する未来に設定した。しかし、不思議と違和感はない。

『七人の侍』は日本国内のみならず全世界でヒットし、ハリウッドで『荒野の七人』(70年、米)としてリメイクされたほどの傑作。
それぞれの侍のキャラクター、村人との交流、そして迫力の合戦シーン。村の中を走る侍の足が速いのに驚き、注意して観ていると、走る道を直線ではなく曲げることで、スピード感を演出していた。以前、飲み屋で初対面の人と映画について熱く語り合ったとき、キャストの中で一番足が速いのは加東大介だ、と聞いた。
俺は『荒野の七人』→『七人の侍』の順で観た。
そんなだから、『SAMURAI7』のキャラを見ても、あ、こいつは志村喬だ、Steve McQueenだ、チコだ、と映画/キャスト/キャラ名が入り混じってしまう始末。

アニメオリジナルのキャラクターが、斎藤千和演じるコマチ。これが上手い。いや、千和が上手いのは知ってたけど、男臭い出演者が揃う中での幼女キャラを、媚び過ぎない程度にアニメっぽく演技した。
サムライたちはいずれも曲者揃いで、強調された外見同様、声の演技も大袈裟に味付けされている。紅一点のキララ(CV:折笠富美子)は逆に、目立たず、作り過ぎない演技に徹している。これは、女キャラが乱立して当たり前の昨今の風潮からすると、馴染めないかもしれない。複数のキャラがいる場合は、差別化の為に過剰にキャラ作りをしなければならないが、キララにはその必要がないので、抑えた演技で丁度いい。

キャラクターの見せ方がまた上手い。漫画やゲームが原作のアニメ化作品の場合、登場キャラをとにかく一遍に見せようとする嫌いがあって、アニメ誌だの番組サイトだので事前に設定をチェックしなければきちんと理解できない場合が多い。キャラの顔と属性を覚えた頃にはもう放送終了、というパターンの如何に多いことか。
『SAMURAI7』では少しずつキャラクターを増やし、戦いや旅の過程で更にキャラクターが掘り下げられるから、無理なく楽しめる。
この辺りは、流石は滝沢敏文というところか。

現時点で、全26話中16話まで観た。いよいよ野伏せりとの合戦が始まったところ。
アニマックスでは月~金の放送だから、正直言って時間を捻出するのがキツイ。キツイけれども、時間をやり繰りしてでも観る価値はある。

ところで、『七人の侍』を下敷にした作品としては、やはり望月三起也のコミック『ワイルド7』(69~78年)も忘れられない。飛葉ちゃん、ヘボピー、チャーシュー、八百‥‥何も見なくてもキャラを挙げられる。
『ワイルド7』の場合、「法で裁けない悪党どもを超法規警察が懲らしめる」というオリジナルの大枠があって、そこに個性的な警官を配置したからヒットした。
俺は草薙警部と飛葉ちゃんの信頼関係にグッとくるね。

永井豪のコミック『まいるど7』については割愛。

ひとつ気になるのが、出崎監督のアニメ『ガンバの冒険』(75年)。
メイン・キャラクターがガンバ、ボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、シジン、忠太の7匹。斎藤惇夫の原作小説『冒険者たち~ガンバと15ひきの仲間』(1972)から随分と数が減ってるのは、アニメ用にばっさりと整理してまとめたからだと単純に考えてた。原作クラッシャーと名高い出崎統のことだし。
でもひょっとしたら、出崎監督は『七人の侍』を意識してキャラ配置を行ったのかもしれない。
11月から『ガンバの冒険』の再放送がアニマックスで始まるから、その辺を念頭に置いて観てみよう。

つーか、『七人の侍』の原型って、ぶっちゃけ、『桃太郎』じゃね? 食べ物で兵隊を募って鬼退治、でしょ、要するに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Chet Baker "Let's Get Lost" ver.1.1

これは世界的ジャズ・ミュージシャン、チェット・ベイカーの激動の晩年の記録である。

ドキュメンタリー映画『レッツ・ゲット・ロスト』(88年、米)は、ベイカー自身と彼の周辺人物へのインタヴュウで構成されている。
もう15年も前になるか、学生時代に深夜テレビで放送したのを観た。何分その頃の記憶に頼って書いてるので、間違ってる箇所もあるかも。

1929生まれのベイカーは若くして、陰鬱な雰囲気を湛えたトランペットの音色とヴォーカル、それにハンサムな風貌も手伝って、「ジャズ界のジェームス・ディーン」などともてはやされた。
ところが、そのキャリアの途上でトラブルに見舞われ、渡欧して活動を続けるものの、1988年、アムステルダムの宿泊先の2階から転落死した。死亡時のベイカーは、実際の年齢よりも20歳は老けて見えたという。
実際、ジャケ写で彼の風貌を知る者は、映画の中で見る彼の老いた顔にショックを受けること請け合いだ。
ベイカーは映画撮影中は存命、公開時には死亡していた。

映画の中で、ギャングに絡まれたエピソードが語られる。
原因は女だったかドラッグだったか、ギャングに囲まれて、「こいつはトランペッターだ、前歯を折ってやろうぜ」。
文字通り、屋上前歯をやられたわけだ。
Spike Lee監督作品 "Mo' Better Blues"(90年、米)でも、主人公のジャズ・トランペッターがキャリアの絶頂期に喧嘩に巻き込まれて口に怪我を負い、結局は最前線から退いてしまう。
ベイカーの場合は入れ歯になったのだから、そこからの復活は相当な苦労だったろう。
また、彼の正妻と愛人が、別撮りのインタヴュウで互いを罵り合うのがカットアップ手法で挿入されているのは、週刊誌のゴシップ記事風で楽しい。

そして映画の終盤、スツールに腰掛けたベイカーが歌ったのは‥‥
'Almost Blue'だ!

「オールモスト・ブルー」は、Elvis Costelloのアルバム "Imperial Bedroom"(82年)の収録曲。コステロはパンクロッカーとしてキャリアを始めた英国のシンガーで、これは彼の7作目。
「オールモスト・ブルー」は、詩の中で28回(だっけ?) 'almost blue' というフレーズが繰り返される印象的なナンバー。ベイカーの翳のあるヴォーカルがよく似合う。

実はベイカーはコステロのアルバム "Punch the Clock"(83年、8作目)の収録曲 'Shipbuilding' のバックで印象的なトランペットを吹いている。その縁があっての選曲らしいが、コステロ自身、ベイカーが彼の曲をレパートリーに加えていることを知ったのは随分後のことらしい。
「シップビルディング」は、元々はコステロがRobert Wyattの為に書いた曲をセルフ・カヴァしたもの。ワイアットはニュージーランドのカンタベリー地方のバンド、Soft Machineの元メンバーで、そのヴォーカルは「天使の歌声」と言われる。
不景気に喘ぐ港町が、戦争需要で活気を取り戻す様を描いた「シップビルディング」は、コステロらしいエスプリの効いた曲だ。フォークランド紛争が背景だったか?

余談ながら、坂井久仁江の短編コミックに "Almost Blue"(87年、ヤングユー掲載)という同タイトルの作品がある。これは彼女のキャリアに於いて同性愛作品を描き始めた最初の作品で、その独特のストーリー展開が気に入っている。
坂井はさり気ない伏線の張り方とか、上手い作家だと思うんだけどいまいちブレイクしなかったな。
坂井の初期作品(セブンティーン時代のとか)にはモブ・シーンにコステロの似顔が描かれてたり、他にも "Girls Talk" という単行本名はやっぱりコステロの提供曲タイトル(英国のパブ・ロッカー、Dave Edmundsによって79年に英国チャートで4位)だし、かなりのコステロ・ファンであることが窺える。

というようなことが、映画の中でベイカーが「オールモスト・ブルー」を歌い始めたときに、一気に脳内を駆け巡って、俺は痺れてしまったのだ。

『レッツ・ゲット・ロスト』の監督は写真家のBruce Weber。
ウェバーは、破滅型の人生を歩んだベイカーを、敢えて文学的にならないように撮影/編集したように思われる。
モノクロームで撮影された画面は、ウェバーの撮ったハリウッドスターのポートレイトそのものだ。
この記事を書きながら、ウェバーはウホッ!の人ではないか、と感じた。ベイカーは中性的なスタイルのミュージシャンだし、ウェバーの撮った写真も男性が多く、妙に色気がある。

ウェバーの新作映画『トゥルーへの手紙』が劇場公開中、青山旧紀ノ国屋跡地特設ミュージアムで写真展「FILMOGRAPHY」が開催中(10月いっぱい)。

さて、どうする? You wondering now.

letsgetlost

| | コメント (2) | トラックバック (1)

映画『ファンタスティック4』を観てきた

10月1日は映画の日、 『ファンタスティック4』を観てきた。

原作は知らない。キャストも全く知らない。監督も知らない。
それでも観たのは、原作がスパーダーマン、ハルク、X-MEN の Stan Lee(御歳83歳!)で、製作の1人が『グレムリン』(84年)、『ヤング・シャーロック』(85年)、『グーニーズ』(85年)、『ホーム・アローン』シリーズ(90年~)、『ミセス・ダウト』(93年)、『アンドリューNDR114』(99年、プッ)、『ハリーポッター』シリーズ(01年~)の Chris Columbus だから。

アメコミ『ファンタスティック4』は1961年に始まり、スタンはその成功を足掛かりに、『スパイダーマン』『X-MEN』といったヒットコミックを次々と手掛けるようになる。
実際、今回の映画化で、スタン作品の原型の魅力を感じ取れた。

物語は、科学者のリード、実業家のヴィクター、ヴィクターの秘書でリードのかつての恋人のスー、リードの親友でパイロットのベン、スーの弟で天才パイロットのジョニーの5人が、かつて地球に生命の誕生をもたらした宇宙線の研究実験の為に宇宙基地へ行くところから始まる。時は現代ね。
ところが、5人は予想外の動きを見せた宇宙嵐に巻き込まれ、宇宙線を浴び、DNAが劇的に変化して、超常能力を得る。リードは伸縮自在のゴム人間(ぶっちゃけルフィ)に、スーは光を曲折させ(光学迷彩)、バリアを生み、ベンは岩のように硬く変質した皮膚と怪力を得、ジョニーは炎を発生させて、空も飛ぶ。地上に戻った4人は、ある事件を解決したことで一躍人気者となる。ファンタスティック4の誕生だ。
一方、実験の失敗によって地位と名声を失ったヴィクターは、手に入れた金属の肉体と破壊光線能力で4人に復讐を開始する‥‥

いくら宇宙線が未知の脅威だとしても、DNAの変化で説明するなら、地上の生物に見られる/見られた特質の範囲内で済ませるべきだった。
ゴム人間って、骨の硬軟の急変化がDNAで説明できるか? 腕が伸びたって、質量保存の法則は守れよな。
光を曲げるのは重力か? 光を曲げるほどの重力を発生させてるのか? それにバリアって、DNA関係ないじゃん。
体表が岩になって、フレーム可動してるのか? 内臓が変化してないなら、衝撃受けたらガワが無事でも中が保たないよ。
炎を生じるDNAもよく分からないけど、それより、お前が燃やしてる材料は何だ? つか、50度以上になったら蛋白質が硬化しちまうだろ。あと、4千度近くにまで達したジョニーに冷却材をぶっかけるのは、科学者としてどうかと思うよ、リード。
金属の身体に至っては‥‥DNAってそんなに応用範囲が広いのか? 怪光線とか。

などといちいち突っ込むのは、野暮野暮。
60年代のアメコミ原作に何を期待してるんだ?
地球を逆回転させて時間を戻したスーパーマンに比べれば、可愛いものさ。

字幕では「宇宙線」と書いてある部分でも、台詞では "radio activity" となっていて、聞いてドキッとした。
♪レイディ~オ~、アクティ~ヴィティ~
驚異の身体能力はもちろんCGで表現される。出来て当然、という感じで驚きは少ない。

ヴィクターの変化した姿=Dr.ドゥームの姿は映画『スター・ウォーズ』のダース・ヴェイダーのキャラ造型に影響を与えたということ。なるへそ。
俺はむしろ、永井豪の傑作コミック『バイオレンス・ジャック』のスラムキングを連想した。スラムキングはダース・ヴェイダーが原型なのかも知れん。

4人の正義が1人の悪と戦う構図は、日本の戦隊シリーズと同じだ。
そして、超常能力者同士の対決という点は、そのまま『X-MEN』に引き継がれている。
が、
俺はむしろシェアードワールドSFの傑作、『ワイルドカード』シリーズを思い出してならなかった。黒丸尚の急逝によって邦訳がすっかり途絶えてしまったけれども、なんとか続刊できないものかねえ、創元さん?

無名に近いキャスティングの顔触れで、『宇宙戦争』や『スターウォーズ ep.3』に並ぶヒットをしたというのだから、随分とコスト・パフォーマンスがいい。
良質のエンタテインメントとして、素直に楽しめた。
ただ、リメイクじゃないにせよ、こんなに古い原作を引っ張り出してくる辺り、ハリウッドのコンテンツ不足はまだ続いているようだ。

次はタラの『シン・シティ』とギリアムの『ブラザーズ・グリム』を予定。

今月観た映画 = 1本
今年観た映画 = 13本 (←パクリ)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『戦国自衛隊』の栞

今、読んでる文庫の古本に挟まっていた栞が、懐かしい匂いを放っていて嬉しかった。

sengokuこれは勿論、半村良原作の角川映画『戦国自衛隊』を広告したもの。

半村が『戦国自衛隊』をSFマガジンに掲載したのが1971年。74年にハヤカワ書房より出版された『わがふるさとは黄泉の国 』中に所収され、78年に角川書店から『戦国自衛隊』として再出版。映画化は1979年。

栞の挟まっていた本の後ろのページには「55.11.27」と記入があって、おそらく元の持ち主が購入日を記したものと思われる。昭和55年は1980年か。もう公開は終了してたな。

栞を見よう。そういえば当時はこういうタイアップがあった。栞が広告と割引券を兼ねてる。
当時は映画が大人1,300円だ。文庫本が220円。
下のイラストがまたいい味出してて。銃を提げた兵士と戦車、その後ろには鎧兜の武者。
謳い文句が「青春SF時代劇」! くぅーっ!
ちなみに裏面はビーバーエアコンの広告だよ。

古本を読んでると、ガス料金の領収書が挟まってたり、女の子のモノクロ写真が挟まってたり、色々面白いことがあるよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐』 感想 ver.1.1

『スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐』を観てきた。
公開から時間が経って、そろそろ客足が落ち着いてきたからね。
さて、一応『スターウォーズ』シリーズ最後の公開とされる『エピソードⅢ』、その出来や如何に。

ところでこの映画、ネタバレとか何とか、気にしなくていいよね?

そもそも俺自身、『スターウォーズ』に何を期待してるかというと、よく分からない。
そんな気持ちで例のOPを観終えると、冒頭、宇宙空間でアナキンとオビ=ワンの乗るジェダイ・インターセプターが共和国のアタック・クルーザーに接近するシーンがあって、無茶苦茶格好いい。
ああ、俺が求めていたのはこれなんだ、と納得させられた。

それからは、戦闘機の戦闘シーン、分離主義者の旗艦に乗り込んだアナキンとオビ=ワンの、ライト・セーバーを駆使しての格闘、とアクションシーンがテンポよく続く。
アナキンの剣技が、脇が甘くて手振りになってるのが目について、しょうがなかった。ジェダイの強さが伝わらない。
『キル・ビル』では、この手の演技指導に隙が無かったけどな。

その後、任務を終えて地上に戻ったアナキンは、恋人・パドメの死を告げる予知夢、ジェダイ評議会と元老院との間の葛藤で苦しむうちに、共和国の権力を掌握する最高議長パルパティーンに懐柔され、ジェダイのダークサイドに堕ちていく‥‥。
この辺りの経緯は、んー、一応納得いく説明にはなってるけど、ちと物足りないか。つか、ジェダイの仲間が助けてやれよ。
まあ、アナキンのように生真面目に生きてると、気持ちにゆとりが無くなって碌なことにならないってことだな。俺も気をつけなきゃ。

それで、パルパティーンはジェダイ評議会を襲撃し、共和国を解体して帝国の建国を宣言、自ら皇帝に就任する。
この過程が単純でね、とても民主主義の国が作った映画とは思えない。これが日本だったら、反対派が騒いで議会解散だよ。その方が平和でいいか。
現在の米政権の姿を揶揄してるようにも見えるけど、それは考え過ぎか。ルーカスだもんな。

結局、アナキンはオビ=ワンと対決し、破れて、パルパティーンの手によりダース・ヴェイダーとして甦る。パメラはアナキンの子供、双子を産んで死ぬ。
ということで無事『エピソードⅣ』へと物語りは繋がった。でも、どうにも無理矢理辻褄を合わせたようでな。いや、辻褄合わなきゃおかしいけど。

じゃあ、映画が面白くなかったのかというと、そんなことはなくて、140分の上映時間が短く感じられた。
アクションシーンがテンコ盛りで、日本の格闘漫画にありがちな外野の説明台詞なんて妙な演出もなく、ストイックな演出でテンポがいい。娯楽作品として、申し分なく楽しませてくれた。

オビ=ワン役のユアン・マクレガーと、ジェダイのメイス役のサミュエル・L・ジャクソン、パルパティーン役のイアン・マクダーミドが好演。
映画で一番盛り上がったのが↑で紹介した冒頭のシーン、というのがちと寂しいか。
『エピソードⅢ』の予告は、昨年暮れだったか今年の年頭あたりから、何度も数パターンを劇場で観ていた。その時は『エピソードⅢ』にかなり期待を持ったので、予告の編集の力って凄えな、と本編を観終わって感心した。

あと、『エピソードⅢ』でのアナキンの翻意っぷりとか議会の機能していない共和国の様子を見て、『ガンダムSEED Destiny』と大差ないと感じた。そう思えば、ちょっとだけ『Destiny』が好きになれそうな気がした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』 蛇足

ジプシー音楽の演奏シーンは、かれこれ20年近くイディッシュ・ユダヤ語の歌を愛聴し、今ではジプシー系ライヴのDMが届く環境にいる俺には物足りなかった。そういえば、クレズマー・ミュージックのリヴァイヴァルはいつの間にか終わってしまった。

あと、ジョージ・ハリスンが製作したジプシー映画『ジプシー 風たちの叫び』('87、英)を思い出した。ジプシーのキャラヴァンに紛れ込んだ非ジプシーの青年の姿を描いたもので、面白かったわけでもないのに印象深い。
映画では、ジプシーのキャラヴァンは欧州の森の中を夜霧に紛れて移動していた。それは幻想的な光景で、ジプシーという流浪の異文化の民族をよく表現していた。ように記憶している。

トゥーレ協会。劇中でこの言葉を聞いて、脳内検索ワードに引っ掛かった。すぐに思い出せなかったのは、俺が所謂オカルトモノを小馬鹿にしてるからだろう。確か、フリーメイスンの本の中で名前を目にした筈だ。と該当書を探そうとしたものの、今は時期的に部屋の中がどえらく散乱してるので断念。
おっと、ヘスやエッカルトは実在の人物か。

そういや、トゥーレ協会がエンヴィ捕獲に乗ってきた飛行機が、固定脚の複葉機だった。あれ、なんて機体だろ。やっぱり胴体は布張りなのか?

ロケットの開発者にフォン・ブラウンが出てこないかな、と期待しながら観ていた。帰って調べたら、劇中の1923年にはブラウンはまだ少年だ。ミュンヘンにはいない。

ところで、ここで書きたかった最大の蛇足は、錬金術世界のブラッドレイ大総統のミュンヘンでの姿、映画監督のフリッツ・ラング
彼は実在の人物で、代表作は在ドイツ時代に撮影した『メトロポリス』(’26、独)。時間に追われて働く現代人、産業革命後の時間に追われる労働者の様子を風刺して描いた。大きな時計の針を懸命に押さえる労働者のカリカチュアが印象深い。
手塚治虫は、『メトロポリス』の映画ポスターとタイトルだけから想像を膨らませて、コミック『メトロポリス』(’49)を描いた。
りんたろう-大友克洋の映画『メトロポリス』(’01、日)は手塚版の映画化で、ラング版とは関係なし。
映画『ハガレン』内ではラングはドイツに残って映画を撮り続ける。実在のラングは、ナチスによるユダヤ人の弾圧を避けて渡米した。

パンフレットでは「現実世界と錬金術世界」という表現で対置してる。俺は、ハガレン世界のミュンヘンと我々の世界のミュンヘンもまた、パラレルな関係にあると理解してる。実際、歴史の展開が分岐してるし。
ナチスの蜂起が失敗に終わったハガレン世界では、三国同盟が成立しないから日本は戦争に踏み込まないのかな‥‥なんて想像してみたり。

ついで。
民俗学方面から経済学にアプローチした立場から言わせて貰うと、厳密な意味で【等価交換】っていうのはない。交換っていう行為そのものが価値を孕むから。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

映画『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』 感想 ver.2.0

更新しないと変に勘繰られそうなので。時期的に。

映画『鋼の錬金術師 シャンバラを往く者』を観た。
TV版で【扉の向こう】のパラレルワールド=第二次大戦直前のミュンヘンに飛ばされたエドが、錬金術の使えない科学世界で、如何にして元の世界に帰還するのか。また、肉体を取り戻したアルは、どうやって異世界の兄を助けるか。
そして、ウィンリィの笑顔は見れるのか。
といった期待を胸に、劇場に足を運んだ。

以下、徒然に感想。若干ネタバレを含むのでご注意を。

この手のTV放送→劇場公開パターンでは、それが再編集/総集編でなく続編である場合、TV版を観てない人に作品世界を説明する為の描写があって、TV版を観た立場からするとそれが非常にまだるっこしい。
当『ハガレン』では冒頭にTV版ラスト以前のエド&アルの活躍があるものの、初見の人には説明になってない思い切った導入部で、TV版通過者にはハガレンのノリを身体に思い出させる作りになっていた。
余計な説明を入れて無駄に尺を潰すまいとする、製作者の意気込みが伝わる。この映画は、、TV版『ハガレン』を観た人の為に作られたのだ。

ということで、科学世界のエドと錬金術世界のアルの姿が交互に描かれる。
戦争間近のミュンヘンがきな臭くなるにつれて身辺が慌ただしくなり、ジプシーの占い娘・ノーアとの出会いを通して、謎の組織・トゥーレ協会の陰謀に巻き込まれるエド。
一方の錬金術世界では大総統との戦いの後日譚が描かれ、アルは成長してかつてのエドの面影を宿し、マスタングは寂びれた辺境に身を置き、ウィンリィはいい女になって、ウィンリィはホントにいい女になった。ちょっとデザインが変わっただけなのに。勿論、前のデザインも好きだけどさ。
マスタングが、訪ねて来たかつての部下の煙草に火をつけるのにマッチを探す描写があって、この映画で一番好きな演出だった。炎の錬金術師が敢えてマッチを使う心境。それを察する部下。タマんねえ!

そんな二つの世界がトゥーレ協会の執り行った魔術儀式で一時的に繋がり、エドとアルは互いの無事を確認する。
それから色々あって、エドとアル双方の協力で開いた【扉】を利用して、トゥーレ協会会長にして肩パットの素敵な女・エッカルトが軍勢を率いて錬金術世界へと攻め込む。
【扉】を開く為にそれぞれの世界で人命が失われたけれども、TV版での同様の描写と比べるとインパクトが弱い。やっぱり、じわじわと盛り上げていったところでバサリ、というのがハガレンの真骨頂だと再認識。なあ、ニーナ。
世界の異変を察して中央へ戻っていたマスタングは、街を襲うエッカルト軍と戦う。このシーンの格好良さ!
大佐→伍長に格落ちしたマスタングが、当たり前のように兵に指示を出し、それを自然に受け入れる兵たち。いいねえ。

エッカルトと共に錬金術世界へと帰還したエドは、アルやウィンリィやマスタングと再会して、物語はクライマックスへ。
肝心のラストは、はっきり言って納得できねえ。説明不足とかそんなんじゃなく、けじめのつけ方が気に入らないってこと。

【扉】が二度と開かないように破壊する為に、エドは科学世界に戻る。でも、そもそもエドが最初に科学世界に飛ばされたときは、【扉】は勝手に閉じたんでしょ? 放っとけばいいんじゃないの? 戻る必要ないじゃない。
あと、【扉】の通過には犠牲が必要、ってホムンクルスの命を代償にしてきたのに、最後の通過のときには只で通過しちゃったし。それも、エドとアルの二人が。
それおかしいよ、エドについて行くならアルじゃなくてウィンリィだろ? ウィンリィ放置かよ!

錬金術世界を説明する大きな枠組みとして【等価交換の法則】を設定したんだから、最後まで等価交換を貫いてもらいたかった。大詰めになって、そんなものありませんでした、ってなし崩しにされてもな。
いや、ぶっちゃけ、等価交換を無視しようが何しようが、ウィンリィが幸せになってくれればそれで良かったんだよ。それで全てを許せたんだよ。
だって、今時いないよ、あんないい娘。

結論。
エンターテインメントとして、最後まで楽しく観ることができた。
でも作中でのウィンリィの扱いには納得していない。
以上。

win画像はウィンリィ。
うぃんうぃんしちゃうぞ♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『逆境ナイン』感想

8月1日映画の日、池袋シネマサンシャイン映画『逆境ナイン』を観た。

原作は、無駄に熱い作家・島本和彦。『風の戦士ダン』(原作:雁屋哲、1982~1986)以来の島本ファンとしては感慨深い映画化だ。
『逆境ナイン』は1989年から2年間、今は亡き『少年キャプテン』に掲載された。キャプテンはさー、ホントいい作品が集まってたんだよ。どうして潰しちゃうかなあ。

この映画の内容を説明するのは無駄というものだ。
島本和彦が野球漫画を描いたらこうなった、それが全て。
バカバカしいまでの熱血原作をスタッフがきちんと理解して、バカバカしい映画に仕上げてくれた。
監督は羽住英一郎。本広克行らを擁するRobot映画部に属している。

主役の不屈闘志は玉山鉄二。ガオレンジャーのガオシルバーを演じた役者。燃える主人公を演じるには、力不足だったか。サッカー部キャプテンやライバル校の主将、ピッチャー返しのバッターなど、脇がいい味を出していただけに、浮いた印象で、残念だった。俺の島本主人公キャラのイメージと合ってなかっただけかもしれない。
ヒロインの堀北真希は、熱血主人公に冷静に突っ込む島本ヒロインの役割を好演した。あと、背筋をピンと伸ばした、姿勢の良さが気に入った。
ココリコ田中直樹は、キャスティングを見て想像した通りの演技で、これがまた作品にピッタリ嵌まっていた。これはキャスティングの勝利だ。
藤岡弘は、これ以外の演技を求めても無駄だしな‥‥。藤岡が二の線で活躍するようになったのは、とんねるずによる藤岡の再発見があったからだということを忘れてはいけない。

今頃こんなことを言っても時期的に遅いけど、全体として面白かった。こんなことフツーありえないだろ、という展開を、ギャグとして抵抗なく受け入れさせてくれた。邦画のコメディ映画としては成功だ。
劇場内にいた小供から大人まで、みんな声出して笑って観てた。
テーマソングが岡村孝子、というのも、どことなく島本作品っぽくて○。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

HAMACON2 Remember My Memories 5

17日。SF大会2日目。
前日に、疲れてたくせに気持ちよく飲んじゃったもんだから、ギリギリまで寝てしまって、朝食抜きで飛び出して、会場に着いたのが9:30頃。
1コマ目は、予てより西村屋さん主催の『海底牧場707番地の1 海洋SF対談』を手伝うことになってた。ゲストは小松左京御大谷甲州上田早夕里
この人数だと「対談」とするのは間違いで、「座談会」とするのが正しい。「放談」としたらもっとよく内容が伝わったかも。ということで、差し障りのない範囲で企画の様子を書いてみよう。

まずは各ゲストの紹介と海洋SFとの関わりから。
西村屋さんはJAMSTECの職員で、仕事を通じて得た海についての知識を武器に、海洋SFを積極的に紹介している。
小松翁は、言わずと知れた日本SF界の重鎮。『さよならジュピター』など、代表作多数。俺が初めて接した小松作品は、小学校高学年の頃に映画→原作小説の順で『復活の日』か。
谷さんは、「航空宇宙軍シリーズ」に代表される本格SFと、山岳冒険小説の二つの顔を持つ作家。「海洋SF」と呼べる作品は書いてないんじゃないかな。JAMSTECの取材を通じて西村屋さんと知り合う。小松左京研究会の会員(だったかな?)。
上田さんは、第四回小松左京賞を受賞した新人作家。ゲスト3人の中では一番海洋SF度が高い。実はこの企画では上田さんの顔を見れたことが一番の収穫だったよ。

そして本題の、映画『日本沈没』のリメイクの話題。
まず小松翁に、小説『日本沈没』と最初の映画化の思い出を語ってもらう。
「俺は『日本沈没』を書くのに数年かかったのに、『日本以外全部沈没』なんて1週間で書いて賞まで取ったんだからな。全く、頭のいい奴には敵わんね」との弁に場内爆笑。
『日本沈没』は第5回星雲賞日本長編部門、筒井康隆『日本以外全部沈没』は同日本短編部門をそれぞれ受賞している。
また、潜水艇が好きだったから、小説の冒頭にわだつみを登場させたとのこと。他にも、マネージャーの乙部さんも手伝って、当時の映画製作の模様が語られた。

リメイク映画版では、退役中のしんかい2000を撮影用に復帰させ、他にJAMSTECの地球深部探査船ちきゅうも登場させるとか。地球GPSも使うって言ってたっけな。
リメイク版の監督は樋口真嗣。小松翁が映画『ローレライ』を気に入って決まったとか。主役の草なぎ剛は、73年版の藤岡弘より原作のイメージに近いとか。
このところ、地震を初めとする大型の自然災害が立て続いているが、今回のリメイク映画では、希望の持てるような作品にして欲しいと要望し、他は原作者から口出ししていないそう。この辺りは、樋口監督の手腕に期待だ。

ところで、「今『日本沈没』をリメイクする意義」についての話題になると、各ゲストからは明確な回答が得られなかった。自分で考えてみても分からない。
そうなると、「今だからこそ」という意味合いよりは、単純に過去のヒット作の方が企画が通り易かったのかな、などと勘繰ってしまう。
上田さんは「書きたい材料はあるのに出版の当てがない」と新人作家を取り巻く出版状況を嘆いていたけれども、その一方でリメイク映画に金がかけられる現状というのは、不健康だ。
そのような出版環境が改善されることを望むとともに、今回の再映画化に際して、『単なるリメイク』以上の作品になることを期待したい。

後、これはオフレコ気味の発言だったので明記はしないけど、『日本沈没』リメイクに並行して、今回のゲストが絡んで小説版の方にもなにやら動きがあるそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『仮面ライダー The First』情報

どうなんだこれ、映画『仮面ライダー The First』

主人公・本郷役は、実写版『美少女戦士セーラームーン』で元基お兄さんを演じた黄川田将也。
永遠のヒーロー・宮内洋も出るのか。お、キャラクターデザインに出渕裕だ。
サイクロン号はヤマハ?
製作にも企画にもテレ朝が絡んでないから、平成ライダーとは独自の企画のようだ。

仮面ライダーシリーズの生みの親・石ノ森章太郎のコミック版の物語を映画化するらしい。環境問題を告発しながら、中途半端に終わったんじゃなかったっけ?
70年代よりは環境問題も複雑になったからな。オゾン層とかゴミの分別とか。その辺をどう料理してくれるのかが、楽しみ‥‥というよりは不安だ。

悪の組織に改造された者が反旗を翻して正義として戦う、という構図は、同じ石ノ森作の『サイボーグ009』と同じなんだな、と今気付いた。

『仮面ライダー』初放送の2週間後に俺は生まれた。
リアルタイムで観た記憶がある最も古いライダーは、『仮面ライダー アマゾン』。あの頃は、『アマゾン』にツッコミ入れることも知らない純朴な少年だった。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

映画『キング・コング』新作情報

『宇宙戦争』上映直前の劇場予告で、映画『キング・コング』がリメイクされたことを知った。
監督は『ロード・オブ・ザ・リング・シリーズ』のピーター・ジャクソン。

予告を見た印象では、時代は大恐慌時代。地図にも記されていない孤島を訪れた撮影隊一行。そこはコナン・ドイルのSF小説『ロスト・ワールド』のような、太古の生物が生き延びる秘境だった‥‥。
という感じ。勿論、謎の原住民に美人女優が攫われちゃったりするわけだ。

コングの造型は、むしろドンキー・コングに近い。
そしてそして、恐竜が出てくるよ! コングと恐竜のバトルだよ!
「大統領だってぶっ飛ばしてやるぜ!」

公開は本年12月。
待て! しかして希望せよ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『宇宙戦争』感想 ver.1.1

7月2日、109で映画『宇宙戦争』を観てきた。
劇場内は『スターウォーズ エピソード3』の先行上映で混雑してたけど、そっちは落ち着いたらゆっくり観ることにして。って言うか、『SW』の煽りで『戦国自衛隊1549』の上映枠が削られて、『宇宙戦争』に変更したというのが本当のところ。

以下、ネタバレ注意! だって『宇宙戦争』について語るのに、例のオチについて避けることはできないから。

その前に、時代背景を確認しておこう。
米国の天文オタク・パーシヴァル・ローウェルが私財で天文台を建設したのが1893年。火星の運河地図を作製した。
独のコッホ教授が結核菌を発見したのが1882年。
そして英国人作家・H.G.ウェルズのSF小説『宇宙戦争』が発表されたのが1897年(原題は"War of the Worlds")。100年前は、火星人もウイルスも発見されたばかりだった。

火星人が突然侵略してきて、地球人は全く歯が立たない。その火星人の侵攻を食い止めたのは、人類の兵器ではなく、目に見えないウイルスだった‥‥というプロットは秀逸。未知の火星人を上回る,
恐怖が自分たちの身の回りに存在している。という発想の転換がいい。
現代の視点ではツッコミどころ満載ながら、当時の読者にとっては火星人やウイルスは身近な恐怖だった(人類初の月面着陸は1969年)。
『エマ』や『スチームボーイ』の時代の人々だ。

最初の映画化は、バイロン・ハスキン監督『宇宙戦争 War of the Worlds』(1953年)。実は最近、CSの洋画チャンネルで3度目くらいに観た。宇宙から飛来した謎の物体に町の牧師が近づいていくシーンがあって、どこか牧歌的だ。原作に忠実な展開&オチ。
ローランド・エメリッヒ監督『インデペンス・デイ』(1998年)は、オタク映画監督が巨額の資金を与えられて好き勝手作った感じがまんま画面に現れていて、痛快だった。原作の『宇宙戦争』を現代的に解釈して、100年の科学的進歩のギャップを埋めて見せた。

さて、今回が3度目となる映画化では、巨匠・スティーヴン・スピルバーグ監督が、100年以上昔のSF古典をどう料理するかが興味の焦点。
主演はトム・クルーズ。ブルーワーカーの彼が、宇宙人の侵略兵器の攻撃から家族を守りながら生き延びてゆく姿が丁寧にサスペンスフルに描かれる。トムは逃げながら、家族との絆を取り戻していくわけだ。スピルバーグ的に。

やはり、侵略者は火星人ではなく、宇宙から来たとだけしている。今の時代、火星人じゃリアリティがない。
侵略兵器は、『イデオン』の敵メカをギーガーがデザインした風。メカの最初の出現シーンや、なかなか全体像を現さない演出などは、スピルバーグお得意のもの。派手にやり過ぎという気もしたが、それを上手くまとめて見せる手腕は流石。
腕時計を含む電子機器がすべて停止してしまったはずなのに、モブがビデオカメラやデジカメで敵メカを撮影するシーンがあるのはどういうわけか。誰か撮影時に突っ込めよ。

トムの娘役・ダコタ・ファニング。最初見たときは可愛げが少なく、どうしてこんな少女を配役したのか不思議だった。しかし、闇の中を逃げ、隠れ、ダコタが怯えた表情を見せるようになると、これがいい。特徴的な大きな瞳が活きる。
7月4日OAのNHK『英語でしゃべらナイト』には、来日したダコタが出演した。質問にはきはきと懸命に答える姿は好ましい。

物語は進み、人類は着実に侵略されていく。対抗する手段はない。どうやって終わらせるつもりなのかと思っていると、やりやがったよ、スピルバーグ。原作まんまのオチを使いやがった! 21世紀の、この時代に!
地球の兵器の攻撃をことごとく無効化するほどの科学力を持った宇宙人が、大気中のウイルスに感染して死に絶えるかあ? もっと捻ったプロットを考えてくれよ!
仮にその展開がアリだったとしても、全滅したのは現存兵力に過ぎず、未知の侵略者自体が全滅したわけではないし、次は当然対応策を練って攻め込んでくるだろう。
そもそも、優れた科学力を持った彼らが地球を侵略してきた目的は何なんだ? 分からないから怖い、という理屈もあるにせよ、説明不足過ぎ。
ついでに言わせて貰うと、いくらバリアが解けたからって、あんな大きくて動いてる物に近づいていくほど鳥は馬鹿じゃない。

分からないことだらけなのに、とりあえずハッピーエンドにしちゃったよ。まあ、トムの家族視点ではそうなんだけどさ。家族の絆が本作の主眼なんだろうし。
なんつーか、細かいところはよく出来てるのに、肝心の部分の詰めが甘い。ウェルズの原作に敬意を払って、プロットの変更を遠慮したわけじゃあるまい。

原作に忠実に作った結果、却って原作を蔑ろにしてしまった。楽しめなかったわけじゃないが、どうにも腑に落ちない。
スピルバーグなのにどうしてこうなった、スピルバーグならもっと良くできる筈、という想いが最後まで残った。

劇中に、『セーラームーン』の音楽が使用されている。EDテロップに「Takanori Arisawa」の名前を確認してから席を立つのが、ここでのたしなみ。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

映画『バットマン ビギンズ』感想

サンクリをサクッと回った後、木場に移動して109で映画『バットマン ビギンズ』を観た。

1989年、気鋭の映像作家、Tim Burtonの手によって現代に甦った古典アメコミ・ヒーローの1人、バットマン。
以降、『~リターンズ』(92)、『~フォーエヴァー』(95)、『~&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(97)と製作されて、今回は8年振りとなる平成劇場バットマンシリーズの5作目。
1作目では夜の描写が美しかった架空の都市・ゴッサム・シティが真の主役。以降は魅力ある敵役が主役だった。『ビギンズ』ではブルース・ウェインがバットマンになるまでの過程と決意を描いている点で、バットマン自身が初めて主役を勤めたと言っていい。

それでそれが面白かったかというと‥‥そうでもなかった。
基本的にはアメコミ・キャラなんだから、能天気に派手なアクションかましてればいい。それを、最近のアメコミの風潮を取り入れてキャラの内面まで描こうと欲をかくもんだから、どうにも中途半端な印象になる。

ブルースが放浪先のヒマラヤで謎の集団と出会い、悪と戦う為の技を身につける。教えられるのが忍術で、集団の頭領が渡辺謙というのに笑った。これがアメコミノリ。
その後、ゴッサム・シティに帰郷して、バットマンとしての外見と武装を手に入れていく過程も楽しめる。
バット・カーのバカバカしいデザインは気に入った。なのに、肝心のカー・アクションが弱いのにガッカリ。CGに頼り過ぎなんだよ。『フレンチ・コネクション』と『ブリット』と『バニシング・ポイント』を観て、参考にしなさい。
格闘アクションも、カメラワークが派手なだけで分かり辛い。『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の、シンプルながら力強いアクションを見習いなさい。

バットマンが戦う相手は、汚職に塗れたゴッサム・シティを牛耳るマフィアのドン。マフィアの計画を潰す為に暗躍するバットマン。次第に明らかになってゆく恐るべき計画。
彼は亡き父の愛したゴッサム・シティを、そして恋人レイチェルを悪の手から守ることができるのか‥‥。

全体的にセリフの歯切れが悪い。翻訳じゃなく、元々の脚本が悪いみたい。
ブルースの行動原理は首尾一貫してない。だからイマイチ感情移入できない。特にヒマラヤでの行動な。
マフィア検挙の為に孤軍奮闘してたレイチェルも、結局はただ守られるだけのキャラになってしまった。
ブルースがコスチュームを作るにあたって、蝙蝠をアイコンに選んだ理由には、まあ、納得。
執事のアルフレッドがいい味出してる。一番好きなキャラだ。流石はMichael Caine。

そんなわけで、バットマンは脇に回ってた方が映画が面白くなるみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

萌えろ!声優ランキング2005春

予定よりちょっと遅くなってしまいました。
投票アンダーグラウンド第3弾、『マンダム~漢の世界ランキング』を開始します。
ルールは書いてある通り。これまでと若干変えてあるのでご注意を。

今更こんなこと言ってもアレだけど、もっと余裕があったらもっとしっかり人選できたのになあ、と。
いや、今回でもリストからかなり削ったんだけどね。泣く泣く。

そんなことより、こんなネタにどれほどの人が反応してくれるというのでしょうか。
カテゴリーを変えればもっとキャッチーになるって分かっていても、自分のトコでやるならまずはコレ、という堅い意志で実行しました。

何はともあれ、皆様の熱い1票、燃えるメッセージをお待ちしております。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

映画『コンスタンティン』感想

封切り日に、映画『コンスタンティン』を観て来た。
このタイトルを前から狙ってたとか、俳優やスタッフのファンだとかいう訳じゃ全くなくて、映画を観よう→何にしようかな→上映作品では『コンスタンティン』が一番ツボか、てな軽い気持ちで。

以下、マニアのためにマニアが作品紹介。

開始早々、南米のとある地方で、男がナチスの旗に包まれた槍を発見する。
南米でナチス、という設定で、俺の意識は映画『ブラジルから来た少年』(79)へとすっ飛ぶ。

OP後、舞台を米ロス・アンジェルスに移して、悪霊に取り付かれた少女が現れる。
これが、悪魔退治の場面とか、映画『エクソシスト』(73)を髣髴とさせる描写で。『エクソシスト』は、『2』(日本版、ね。リンダ・ブレアがくるくる回るヤツ)までも愛しちゃってる俺は、くすぐられる。
で、『エクソシスト』の神父は映画『フラッシュ・ゴードン』(80)でミン皇帝を演じてたな、なんて思ってると主人公・ジョン・コンスタンティンが登場。
劇場でキアヌ・リーヴスを観るのは、『JM』(95)以来だ。などという当時は苦く、今では甘酸っぱい思い出を噛みしめた。あの映画はモリイがな‥‥。
クリーチャーのデザインは、映画『ヤング・シャーロック』(85)とか映画『ゴールデン・チャイルド』(86)のヤツと似てた。この路線は好きなのでOK。

かいつまんで世界観を説明すると、神と悪魔が人間界を我が物にしようと世界を暗躍している。ただ、直接手を下すことは禁じられているので、力を与えた者を遣わして、さらにそれらが間接的な影響を及ぼすことで目的を果たそうとしている。この設定が、日本で漫画やアニメに慣れた身には単純ながら、なかなかいい。
悪魔を視認できる能力を持つコンスタンティンは、悪魔退治業をやる中で神と悪魔の力の均衡が崩れていることを知る‥‥。
一方、入院中の妹を亡くした刑事のアンジェラは、死因が自殺ではなく他殺だと考え、独自に調査を始める。
この後、コンスタンティンとアンジェラが行動を共にして‥‥というお決まりの展開。
このくらいまではバラしてもいいよな。

小道具も効いてて、天国と地獄の中立地帯、パパ・ミッドナイトの店とか、コンスタンティンの仕事仲間とか、魅力的。
「水はあらゆる世界と繋がっている」という理由から主役の二人はしょっちゅう水にヌレヌレの状態になって、レイチェル・ワイズがセクシーかっつーとそうでもなくて、濡れてショボイ有様のキアヌの姿に、ヨレヨレの似合う男・ハリソン・フォードの後継者を見つけて嬉しかった。
コンスタンティンと悪魔との対決シーンも良かった。銃と拳で悪魔と戦うってのは、米国気質を反映してるんだろう。日本なら、呪文とか呪符とか式神とか印とかを使うところ。映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)のノリがチラリと過ったのは気のせいか。あれほどバカじゃないにせよ。

物語は程好く複雑で、テンポも演出も良く、最後まで飽きずに観られた。ホラーよりはアクション性が強い。まさにエンターテインメント。GJ。
予備知識ほとんどゼロで観たのに、終わってみれば満足満足。
続編を作れるような終わり方だったから、あと2作くらいは頑張ってもらいたい。

『コンスタンティン』はアメコミが原作。
俺は『ウォッチメン』しか読んだことのないアメコミ音痴なので詳しくは知らないけど、きっとダークヒーロー物なんだろう。アメコミ資源もなかなか豊潤だ。
『Xメン』の続編まだかなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『Air』キャラクターランキング終了

投票アンダーグラウンドの第2企画、略して『エアマスター』の投票を締め切らせてもらいました。
投票参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

総投票数は53。
前回の『舞-HiME』が362票、ということと比べると寂しい気もするものの、こっちはサンライズ制作の地上波アニメ。『Air』はエロゲ発で映画版の上映は10館、TVアニメはBS-iと、接する機会が限定される作品だったから、これは仕方ないのかも。
『Air』の方が、作品としての寿命は長いと思うんだけどね。

トップ3が観鈴・晴子・往人という結果には、素直に納得。
裏葉に票がないのはいいのか?
映画版には出てなかったから、女生徒Bに人気がある理由が分からん。

この結果は20日まで保存しておいて、21日からまた新しい企画を始める予定です。
その時は、またよろしくお願いします。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

映画『鉄人28号』感想

4月2日の行動 その2 映画『鉄人28号』を新宿シネマミラノで観た。
以下、ネタバレGOGOで行くよ。

時代設定は現代。
原作と比べると、まず、正太郎に母親(薬師丸ひろ子)がいる。正太郎の祖父・父と共に鉄人の研究をしていた爺さんが、正太郎を鉄人の元に導いた。正太郎は、直感なんたらとかいう特殊能力の持ち主だ。鉄人を現代の力で甦らせたMIT卒というベタな設定の才媛(蒼井優)がいて、敷島博士がいない。
村雨は、大塚課長(だったか?)(柄本明)の部下。

プログラマーにして世界的な人工知能の研究者、宅見(香川照之)の失踪から事件が始まり、謎のロボット・ブラックオックスが東京を襲う。
時を同じくして小学生の正太郎は、亡き父の開発した鉄人28号を受け継ぎ、ブラックオックスと戦うことになる‥‥。

『鉄人』といえば夜のイメージが強いけれども、映画版ではいつも昼間に戦っていた。
ブラックオックスは、特定の物を破壊するでもなく、銀行を襲うでもなく、飛び上がって東京タワーを捻ったり、何をやりたいのかさっぱり分からない。
結局は、息子を亡くした宅見が世界に絶望して、ロボットで世界を破滅させようってことらしく‥‥宅見のキャリアと財力からすれば、巨大ロボットを研究・開発するよりは、お得意のプログラムで世界を混乱に陥れた方が早かったのではないか。大体、そんな個人的な理由で無関係の人間に迷惑かけるような奴が、子供作るんじゃないよ。

なんつーかね、『鉄人28号』という50年も昔のタイトルを、わざわざ今この時代に甦らせた意図がさっぱり伝わらんのよ。
今川版『鉄人28号』には、舞台を戦後に設定することの意味が込められていた。
原作に忠実に作れっていうんじゃなくて。ただ巨大ロボットを特撮で撮りたかっただけなら、鉄人じゃなくてもオリジナルでやればいい訳で。『鉄人』というタイトルを使うからには何か理由があるんでしょ、それを見せてよ。
鉄人VSオックスの対決シーンが格好良いかっていうと、これがまたショボイ。殴り合いのバトルをやっても、拳に体重が乗ってない=重心の表現ができていないから、説得力も迫力もない。
オックスが暴れていても、自衛隊が出動しない。攻撃はしなくても、出動くらいするだろ、普通。
ロボットのCGはつるつるしてて厚みの表現に欠けるし、着ぐるみの時にはロボットの演技がまるでなってない。特に歩行時。
正太郎が鉄人のコントロールを会得するために特訓するんだけど、あのシーンはギャグか? 笑えばいいのか?
正太郎は相変わらず「鉄人は武器を持たずに平和のために戦う」とか甘いこと言っている。大きいということが既に武器なのだよ、ボーイ。
そうそう、ブラックオックスには核弾頭が搭載してあるから、爆発させれば世界は滅亡するんだって! ハハハ。
それなら、最初っから爆弾ばら撒いてりゃいいじゃない。

要するに脚本が悪い。もしくは企画が悪い。
探せばいいところもあるけど、全体が悪過ぎ。俺は淀川じゃないから、金払って、いいところだけ探して褒める、なんてことできない。
役者の演技は悪くなかったとけど、ちぐはぐな印象で、特に柄本の演技は浮いてる。場違い。

永井豪が『デビルマン』の飛鳥了について、「美形ライバルの先駆け」と自負していたけど、ブラックオックスの方が先だな。鉄人より美形でしょ? おまけにネコミミだし。最先端じゃん。

そういうわけで、世間で話題になってないと思ったら、案の定つまらない映画だった。
ラジー賞@Uchi最有力候補。
ついでに、俺が観た『ゴジラファイナル』『ローレライ』『鉄人』の3作品に出演していた伊武雅刀に皆勤賞。

tetu28画像
は山口勝久原型のタイムスリップグリコ「鉄人28号編」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『Air』キャラクターランキング

きえるひこーきぐもー、おいかておいーかーけてー

ともえさんのシャア専用セリオとの共同企画第2弾、『Air』キャラクターランキング、略して『エアマスター』開催です。
投票ルールをよく読んで、了解のうえ参加願います。

実はこの作品、詳しくありません。
原作ゲームは未プレイ、TV版は未視聴、つまり、俺の『Air』に関する知識は出崎劇場版のみ、ということ。偏ってるなあ。
それでも充分に楽しめたし、同時期に劇場版とTVアニメを制作してしまう勢いが、ランキングにどのように反映されるかという興味があったもので。

そんなわけで、原作でもTV版でも劇場版でも、好きなメディアで好きなキャラを選んで、投票して下さい。
参考までに公式HPは、
Key Official Homepage
劇場版
TVアニメーション

それではよろしくお付き合いのほどを。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ローレライ』感想

遅れ馳せながら、映画『ローレライ』を観て来た。先週のことだけど。

平成ガメラシリーズの特技監督として名を馳せた樋口真嗣の、実写初メイン監督作品。樋口監督自ら、映画化を前提に福井晴敏に執筆を依頼したというのだから、気合の入れようが伝わる。

特技監督として名を馳せた樋口作品ということで、興味は自ずと特撮技術へと向いてしまうところ。
『ローレライ』の特撮は、派手さを抑えて、水中シーンや第二次大戦下という状況をそれらしく再現することに主眼が置かれていた。特に水中の再現は、奥行き・深さが説得力を持っていて、それだから水中航行シーンは迫力があった。GJ。
ローレライの連装砲の射撃シーンが、ガメラが火炎を吐くシーンと重なった。怪獣でもメカでも、格好良い構図は同じなのだ。
あと、艦内の音が良かった。潜水艦内の閉塞空間を上手く表現した音響で、これは映画館で観てこその物でしょう。

単行本2冊、文庫で4冊の原作を2時間の映画にしたのだから、相当物語を端折った筈だけど、演出と構成の上手さで見事に描ききった。
まったくストレスなく、最後まで観ることができた。
ただ、ディーゼル潜水艦の仕組み、原子力潜水艦との違いが分かってた方がいいね。

戦争映画としては奇麗事にし過ぎていたけれども、それはローレライシステムの根幹に関わる問題でもあったので、まあいいか。上手い設定を考えたもんだよな。
肝心のローレライシステムについては、まあ、大目に見よう。
ローレライの実現可能性よりは、ローレライが実現した場合の戦況の変化、その為にローレライを利用しようとする日米の思惑を楽しめばいい。

役者も、アイドル性を排して、あくまで作品に合ったキャスティングを目指していたと思う。均質な演技で、落ち着いた画面になっていた。女っ気のなさは全然気にならなかった。
潜水艦に萌えてたしな。曲線美!

細かいことを言えば、押井守がデザインしたB-29のノーズアートが犬のマークだったとか。
潜水艦モノに付き物の「あの」エピソードがやっぱりあって、限られた空間でのドラマ作りだからしょうがないのかな。
『ふしぎの海のナディア』にもあったし、『The Core』にも『レムナント6』にもあった。

潜水艦映画で好きなのは『眼下の敵』(57年、米)で、それに匹敵するくらい、潜水艦ならではの設定を使った物語作りがなされていて、これはもう、スタッフの潜水艦への愛の賜物でしょう。
そう、潜水艦を好きな人たちが作ったことがひしひしと伝わる、いい映画だった。

lorelei1画像は、セブン・イレブン限定の『ローレライ』フィギュアコレクションより。7つ買って4種。

只今、原作本を読書中。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『終戦のローレライ』フィギュア付BOXセット

lorelei
福井晴敏(原作)・海洋堂(フィギュアプロデュース)・樋口真嗣(想定・デザイン)が組んだ、『終戦のローレライ』フィギュア付BOXセットを、池袋の書店にてタマタマ(姉)見掛けて、購入。

限定10,000組の販売で、ネット予約分は早くにはけてたので、買えたのはかなり運がいい。
レジにて、「よく入荷しましたね」と訊くと、「余り数が入りませんでした」との返事。
店頭にある最後の1個だった。

内訳は、文庫『終戦のローレライ』全4巻(単行本上下巻を4分割)、文庫装丁は映画版の監督である樋口真嗣が担当。そもそも、『ローレライ』は映画化を前提に樋口が福井に執筆を依頼したのだった。
フィギュアは3体。
UF4(伊507独海軍時仕様)、ナーバル(UF搭載仕様)、パウラ胸像(試作水密服)。

福井は、BSアニメ夜話の『ガンダム』の回でゲスト出演してた。小説版『ターンAガンダム』を書いてるしね。
『ローレライ』は、コミック版の連載がアフタヌーン誌で始まった。
脚色の長崎尚志は、小学館の元編集者。長年、浦沢直樹の担当を勤め、現在ビッグコミックに連載中の浦沢直樹『PLUTO』(勿論原作は手塚治虫『鉄腕アトム』中の1篇)ではプロデュースとクレジットされている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

川上とも子と劇場版『Air』

インターネットラジオ局「音泉」内で放送中の川上とも子の「うさぎのみみたぶ」を聴いた。

番組内で本人による『Air』の劇場内の模様レポートあり。西村ちなみと一緒に観たとか。
毎週火曜日更新だから余り時間がないけど、気になる人はどぞー。

俺がこの番組を聴くのは初めてか2回目。
川上のラジオパーソナリティーは、テンションの高さが聴いてて辛い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

劇場版『Air』

劇場版『Air』を観て来た。
以下、ネタばれ無しで。

そもそも俺は、原作ゲームを未プレイ、現在放送中のTV版は観れない。
エロゲ原作の作品をあの出崎が監督すると聞いて、その取り合わせに驚きはしたものの、そんなに興味はなかった。平面的ないたる絵がネックだったかも。
それが、ある日突然、(何かきっかけがあった筈だけど記憶にない)行きたくなった。主題歌が耳に残ったか?
知り合いに声を掛けて、池袋シネマサンシャインのレイトショウに、4人集まった。

出だしの1分間に、出崎演出が凝縮されてて、感動。
OPを挟んで本編が始まり、これでもかとばかりに、随所に挟まる出崎演出・出崎エフェクト。
ストーリーを追って、「ここで来るな」と思うところに、まさに待ってた演出が収まる。溜飲。
キャラの立ち姿、止め絵、構図、両足を揃えて段差を飛び降りるポーズ、嘔吐シーン、スローモーション、三回パン、入射光、これらの技術が、あるべきタイミングにぴたりと嵌ってこその、出崎演出なワケで。
1時間40分、堪能しまくり、もう満足。
観る前には、「作品の中に出崎演出を見つける」つもりで臨んだのに、結果は「出崎演出が全て」だった。

物語は、特に難解なこともなく、過去の伝説と現代の恋愛話が並行して語られる。
説明不足と思われる場面も少なからずあったけれど、それは脚本ではなく上映時間という制限が原因。
それを補うのが演出の仕事で、上記の通り、疑問がストレスにならない素晴らしい演出だった。
登場人物が少なく、基本的に起伏の少ない物語であるにも拘らず、飽きることがない。
派手なアクションテンコ盛りだったのに退屈だった『スチームボーイ』とは大違いだ。

ヒロインが川上とも子、母親に久川綾、男に緑川光。
みな申し分のない演技で、特に川上は、最近のTVの仕事より気合の入った演技だった。

原作ファンからすると、過剰な演出に原作のイメージが壊されたかもしれない。
でも、出崎統という、個性の確立した監督が手掛けるとこうなるのだ、といういっそ爽快なまでに開き直った製作姿勢が、結果として一本筋の通った作品を作り上げたのだと思う。

最初から書き直そう。
出崎版『Air』を観て来た。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『ローレライ』関連グッズ

3月5日公開の樋口真嗣監督作品『ローレライ』の関連商品を紹介。

まずはタカラの浴玩シリーズから、『世界の艦隊 ローレライ編』。発売中。
これまでの浴玩シリーズでは、一番デザインの当たりが多い。
原型製作は、谷明。『WTM』の人だ。
シクレの正体は、シルエットから判断するに、伊507の後期型とか強化型とか、そんなんじゃないかな。

次はセブン・イレブン限定企画のドリンクキャンペーン。2月末開始。
対象の500mlドリンクの首に、フィギュア入りのボックスが掛けてある。赤と青の箱があるけど、中身は共通、全10種。
とりあえず2本買った。只で付いてくるオマケなのに、下手な200円ガチャよりはずっと出来がいい。
それもその筈、原型担当が、メカ部分が谷明、エフェクト部分が榎木ともひでといった具合に、やたら豪華。製作はもちろん海洋堂。
ただこれ、ブラインドボックスなんだよねー。そうすると、大人買い~業者買いする人が出てさ、店頭から早々に消えちゃうんじゃないかと。
無くなり次第キャンペーン終了なので、欲しい人は早目に行動するべし。

あとは、福井晴敏の原作文庫セット『終戦のローレライBOX』。限定10,000部。3月15日発売予定。
内容は、原作全4冊+海洋堂製作のフィギュア3体。文庫の装丁は、樋口真嗣によるBOX特別版。
ネットでの注文はもう無理だそうな。
それにしても、映画の公開後に原作を4冊セットで販売するってのは、何考えてんのかね。講談社らしいけど。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『ハウルの動く城』

映画『ハウルの動く城』を、今更ながら観て来た。
以下、ネタバレがあるかも。

というか、ばれて困るほどのネタはなかった、というのが正直なところ。

まず俺は宮崎駿=ジブリ信者じゃなくて、『千と千尋』もまだ観てないくらい。映画館でジブリ作品を観るのは、『おもひでぽろぽろ』以来かな。
今回は悩んだんだけど、日テレのジブリ作品の放送の仕方が嫌いで、かといってDVDを買う気にもならず、そんなら映画館で観てやれ、という心構えで行った。

世間で言われている感想、「序盤は傑作、中盤は良作、終盤は駄作」という評価に異論なし。
まず、タイトルが出るまでの描写が格好よく、映画館で観て良かったと思わせる。
その後、マジカルでファンタジーな展開が続いて、おやおやと思ってる間にドタバタと終了。

ソフィーとハウルの行動原理がさっぱり分からない。
舞台は戦時中だけど、戦争の目的と原因が分からない。だからリアリティが伝わらない。しかも、唐突に終わるし。戦争の無益さを説きながら、その戦争を玩具にしている。
宮崎の描く架空兵器は、既作品のデザインの焼き直しながら、形も動きもおもしろい。
ハウルは、逃げてると言いながら戦闘機に喧嘩吹っかけて回ってるし、何をしたいのか。
カルシファーに水をぶっ掛けといて、ハウルの心配ばかりするソフィーに萎え。
ハウルとカルシファーの出会いのシーンで、稲垣足穂を連想した。
久石譲のテーマ曲が一番良かった。

キムタクの声は、違和感なかった。
問題は、倍賞千恵子。60歳のお婆ちゃんに18歳を演じさせるのには無理があった。
倍賞が松竹に入ったばかりの頃の写真を見たことがあって、それは無茶苦茶可愛かった。その顔を思い出しながらソフィーの声を聞いて‥‥やっぱりキッツイ。
これは勿論倍賞に原因があるわけではなく、人選に問題があるわけで。
ジブリになってからの宮崎駿は、何故だか専業声優を嫌ってるけど、例えば小山 茉美にソフィー役をやらせればもっと上手く演じ分けただろうに。まあ、歳を演じ分ける以外のものを求めてたってことなんだろうけどさ。
カルシファーとマルクルがいい味出してた。つまり、アニメっぽいキャラだ。

とにかく中途半端な印象を拭えない。
完成品として上映してしまっている以上、映画の完成までの経緯は関係ない。
期待しないでいてもこの感想なのだから、期待していた人たちには、さぞ肩透かしだったことだろう。

ところで、ジブリは最近、こんなことになったようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

劇場版『鋼の錬金術師』前売り券

hagaren
買うのをすっかり忘れてて、慌てて買った。
劇場版『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』の前売券は、今なら「エド+アル」か「エド+ロイ」のスイングキーホルダーがついてくる。
眼帯ver.のロイも捨て難かったけど、アルを選んだ。

在庫はまだあるみたいだけど、売り切れた劇場もあるし、特典なしで販売してるところもあるので、特典を狙うなら事前にチェックしてった方がいい。
さらに、今回のは第1弾で、3月には第2弾初回特典が待っているので‥‥もしかしたらそっちにはウィンリイやホークアイがラインナップされてるかもしれない。あるいは、スイングキーホルダーではない何かが特典になるのかもしれない。

ロケットの力でどうやって時空の壁を越えるのか、見せてもらおうじゃないの。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『エイリアンVSプレデター』

映画『エイリアンVSプレデター』を観た。
(以下、激しくネタばれの可能性あり)

この作品のタイトルが発表されたときは、正直、全く気にも留めなかった。
売れなくなったタレントを抱き合わせでセット売りする企画のような印象を持ったから。
それが、昨年末に劇場で予告編を観たら、南極の地下遺跡が舞台だって言うじゃない?
これは、クトゥルー属性のアーカム市民としては見過ごせない設定だよ。

結論から言わせて貰うと、クトゥルーは全く関係なかった。いいんだよ。ラブクラフトファンは、クトゥルーの可能性のあるところに飛び込むのが習性なんだから。

導入部、遺跡を探検するメンバーが揃うまでは特に無理なく観れた。
ただ、「人類に発見される為に」遺跡が活動を始めた、という説明は苦しい。
遺跡の中で、壁に刻まれた文字を解読して、古代文明が滅びた謎を突き止めるくだ。それを残したのは誰なのか説明されないという、トンデモ本によくあるミスだ。
プレデター隊は、ステルス状態で現れ、人間をバタバタ殺していく。なのに、後半以降は、姿を消すことなくエイリアンと戦う。そりゃ、見えないままじゃ物語上問題あるけどさ。なんだかなあ。しかも、そもそも人間を殺す必要はないのだし。プレデターの能力を伝え、衝撃を観客に与えるという、演出の都合で殺された人々。

そもそもプレデターってさ、高度な科学力の武器を持ちながら、手裏剣を使う戦い方とか身体に勇者の刻印を彫るとか、地球文化を基準に考えると文化的には野蛮というか原始的。戦闘狩猟民族だからそうなんだと言われれば、それまでだけど。
ヒロインとプレデターの戦士が心を通わせる場面も、なんだかとってつけたようで。いっそのこと、プレデターvsエイリアンの戦いに巻き込まれてその場にいた人間は全員死亡、誰もいなくなった南極で雌雄を決する戦いが行われる‥‥とした方が良かった。目撃者としての人間は必要なかったろう。

それで、エイリアンとプレデター、どちらが映画の主役だったかというと、無言で本能のままに戦ったエイリアンの方に軍配を上げたい。映画の中での勝敗は抜きにして。

『エイリアン』と『プレデター』を抱き合わせたDVDセットがあるのに笑った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

昨年末にKids Sta.で放送したのを、恥ずかしながら、初めて観た。
いや、恥ずかしくなど無い。なぜなら、俺はオタクなどではないのだから。

一般に評価が高い作品なので、期待していた。
あちこちで散々紹介されたシャアの台詞などが、物語の中で実際にどのように使われるのかも楽しみだった。

で、率直に感想を言うと、ワケ分からんかった。
物語らしきものはあるけど、富野監督がやりたい方向に進めるために、無理矢理つなげてるような印象。
「‥は~なのか?」と疑問形で状況を説明しようとする悪癖はこの頃から健在。ピークは『ブレンパワード』。

シャアの理屈はかなり稚拙なれど、思想を持っての行動だからまだ理解できる部分もある。
それに対し、アムロとシャアそれぞれの下で戦う小僧どものイカレっぷりは何だ?
人が死ぬのに理由は要らないが、人が人を殺すのにはそれなりに理由がある。小東夷のような無思想テロリストを描こうというならともかく、『逆シャア』に、無分別に兵器を操る子供たちはそぐわない。

一番良かったのは出渕デザインのMSか。
アムロが乗り捨てたガンダムを破壊することなくアムロの後を追うシャアに萎え。
シャアの行動に対し、理想論を掲げて何一つ具体的な解決案を提示しないアムロは、民主党みたいだと思った。

もう1回観たらもっとましな感想が書けるかもしれない。今はこれが精一杯。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

ゴジラあれこれ

godjilla昨日映画館で子供連れが並んでるから、人気あるんだな、と思ったら『ハウル』の客だった。当然か。

今回のゴジラで残念なのは、「最後の」と言う冠が外れないこと。
最後だからこそ北村監督に白羽の矢が立ち、最後だからこそやりたいホーダイができて、その結果として充実した内容になった。シリーズが続くのだったら、ここまで面白くはならなかった。
それが悔しい。

劇場で『ゴジラ』を観るのは84年の復活ゴジラ以来だから、20年以上のご無沙汰だ。復活とか最後とか、そんな時しか行かないのな。だって詰まらなさそうなんだもん。
『平成ガメラ三部作』はレンタルで全部観た。だから、このジャンルが嫌いなわけじゃない。

思うに、ゴジラが海外輸出の可能なコンテンツとして認識されて、万人向けに作ることを意識されだしてから、内容が薄まって中庸になってしまったのではないか。
その点、北村版ゴジラは、随所にかつてのゴジラ/特撮映画からの引用が見られるものの、それらはあくまでも北村監督の作った土台があって、その上に載せられた飾り/サーヴィスに過ぎない。
だからこそ、子供向けとは言えなくても、娯楽作品としての怪獣映画の面目を保てた。

ところで、自主製作映画で、暗い部屋でゴジラのマスクを被った男がひたすら「アイムソーリー、アイムソーリー」と言い続け、画面には字幕で「エメリッヒ監督ごめんなさい/外国人にゴジラを撮れないなんて言ってごめんなさい/あなたは立派なゴジラを撮りました」と出る作品がある。作品/監督名は失念。
これがゴジラの新作が公開される直前の自主映画祭で必ずと言っていいほど上映されて、詰まるところハリウッド版ゴジラをこき下ろした日本映画界への皮肉なんだけど、『ファイナルウォーズ』の前にも上映したのかな。
今回ばかりは、謝らなくても良かったと思うけど。

画像は、公開記念の入場者プレゼント「地球征服ゴジラ」。
こんなの貰えるって知らなかったから、嬉しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ゴジラ Final Wars』

木場の映画館109で観て来た。
以下の感想には若干ネタバレが含まれるけれども、そんなこと関係無しに楽しめる映画なので読んでも無問題だと思う。

冒頭、轟天号によって南極の地に封じられるゴジラ。
OPのタイトルロール、バックに過去のゴジラ映画の場面が挿入されるんだけど、忙しないだけでリズム感が悪く、担当したのは世界的に有名な人らしいけど、別にいいとは思わない。
もっと長短のカットを上手く織り込めばテンポ良くなったのに。勿体ない。

さてさてさて。
掻い摘んで説明すると、人類は怪獣の脅威に対抗して地球防衛軍を組織。その構成員には、特殊能力を持った超人類=ミュータント(松岡昌宏とかケイン・コスギとか)の姿があった‥‥このミュータントは、設定とアクションが『X-メン』と『マトリックス』を掛け合わせたようなもの。
松岡は、怪獣の研究に従事する分子生物学者・菊川怜の護衛任務に就く。
菊川怜は、NHK『わたしの青空スペシャル』での東北弁に萌えたなあ。分子生物学の分野は、物理学者のシュレディンガーが切り拓いたんだっけ。

街中で、ミュータント隊が巨大兵器を使わずに生身で怪獣と戦う場面があって、イイ!
このスタッフで、『ウルトラマンタロウ』の最終回を作り直したらどうなるんだろう。

それで妖星ゴラスとかミニラの登場とか色々あって、X星人の攻撃で危機的な状況に陥った地球防衛軍は、南極の地に眠るゴジラを目覚めさせてX星人を撃退する計画を実行する。
このゴジラのデザインが格好いい。頭が扁平で、首が長いところ。これで前肢が短かったら、もっと良かった。
背びれが青く光るのは、チェレンコフ光だっけ?

新轟天号に誘導されたゴジラは、世界各地で、X星人によって操られた怪獣と戦い、倒す。
ここがね、『キル・ビル』のザ・ブライドとビルの殺し屋達との対決を連想させて、面白い。つーか、最初にゴジラと戦ったガイガンなんて、まんまゴーゴー夕張じゃん。笑った笑った。
さらに、アンギラス&キングシーサー&ラドンvsゴジラの対決は、あれだよ、ジェットストリームアタックの怪獣版だよ! 爆笑!
ゴジラを引き連れた新轟天号は、ついに東京(基本)でX星人のマザーシップとガチンコ対決。
ここでのケインの役割は、ぶっちゃけ『ID4』のアル中親父なんだけどね。米国版ゴジラを撮ったエメリッヒ監督へのオマージュなのか?

ゴジラは妖星ゴラスの正体・モンスターXと戦う。応援に駆けつけるモスラの前に立ちはだかる改造ガイガン。
ガイガンの両腕の巨大鎌をチェーンソーに付け替えてパワーアップとかほざいてるX星人って、馬鹿だよな。
それを科学忍法っぽい技で撃破したモスラも似たようなもんか。ポケモンバトルかよ。
一方マザーシップ内では、X星人のリーダー・北村一輝と松岡が肉弾バトル。戦いの中で松岡がカイザーの力に目覚めて、スーパーサイヤ人化。もう何でもアリ。
あと、菊川は敵船内にハイヒール履いて乗り込むんだけど、脚のラインを綺麗に見せるためだからこれは認めよう。
劣勢だったモンスターXは、カイザーギドラ(三つ首のアレ)に変形するも、そこはやっぱりゴジラに負ける。

敵を倒したゴジラは、今度は生き残った地球防衛軍に襲い掛かろうとするが‥‥。
ここで現れたミニラのシーンが、伏線が効いてて、上手い。正直、やられた。
ゴジラ-ミニラ-子供-人類という図式で、最後に見事に「怪獣映画」なった。GJ。
そして最後の、菊川と松岡の会話。ベタだな、と思った直後に、それがゴジラシリーズ全体に対する台詞だと気付いて、感動した。あんた漢だよ、北村監督。
ゴジラ第1作に出演した宝田明に、腰掛けではなく、重要な役を任せたところにも好感が持てた。
そして勿論、ゴジラが格好いい。日本上陸に海中から姿を現せたときと、キングカイザーへの最後の一撃で、空に向かって放射能を吐く姿がベスト。

色々書いたけど、元ネタが分からなくても充分に楽しめる一大娯楽映画だった。満足。
物語とか轟天号艦内のデザインとかツッコミどころもあるけれど、それを捻じ伏せるパワーがある。
北村龍平作品は初めてで、なるほど噂通り切れのあるアクションを見せる。
音楽にELPのKeith Emersonを起用したのには笑った。なんでやねん。
ドリル属性の人も必見。

| | コメント (3) | トラックバック (1)